教育研究分野紹介

文学研究科の教育研究は、教員の所属する講座に対応して、以下の6つの分野から構成されています。

人間文化学分野

(比較日本文化学)

文化多元主義など世界的な規模で起こっている大きな認識の変革の流れを踏まえ、哲学、史学、文学等の伝統的な学問体系を骨格としながら、総合的な人間学を開拓し、領域横断的な新しい人文学の確立を目指す。このため分野を横断する研究を行い、文学研究科全体を方向づける俯瞰型教育研究を担当する。

思想文化学分野

(哲学、インド哲学、倫理学、中国思想文化学)

多様な価値観が錯綜する現代社会の諸相を思想文化の観点から哲学的に考察するために、先端的な応用哲学の実践的横断的研究を行うとともに、欧米・インド・中国・日本等の古典の中で培われた人類の英知を教育研究する。

歴史文化学分野

(日本史学、東洋史学、西洋史学)

各国の歴史的個性と世界的連関に着目し、日本・アジア・ヨーロッパといった広領域での相互の関連性や多様性を重視した教育研究を行い、現代社会の歴史的課題を究明する。そのために、従来の講座の垣根を越えて日本史学と世界史学の両講座を統合し、国際的・学際的な教育研究を進める。

日本・中国文学語学分野

(日本文学語学、中国文学語学)

日本と中国の文学と言語を、各専門分野で確立した方法によって実証的に考究するとともに、新しい方法と領域を常に開拓し続ける柔軟性をもって見直すことに努め、古代から現代まで密接な関係を築いた両国文化の総体をも視野に入れつつ教育研究を行う。

欧米文学語学・言語学分野

(アメリカ・イギリス文学、英語学、ドイツ文学語学、フランス文学語学、言語学)

文化多元主義の観点から、英語、ドイツ語、フランス語、日本語を含む諸言語の歴史的研究、記述および理論的研究を推進するだけではなく、主として欧米の言語を駆使して創造された文学を、文芸理論、言語理論、文献学的手法を援用して研究する。

地表圏システム学分野

(地理学、考古学、文化財学)

多様な地表圏文化の有様を過去から現在にわたって解明し、その調和的な保全と活用を図ることを目指し、都市農村、歴史的景観、文化財、遺跡などの諸事物を歴史的・社会的環境や自然環境と関連づけて総合的学際的な教育研究を行う。


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