中国思想文化学

(教育研究分野:思想文化学)

過去と今への根源的問いかけが、社会と学問の未来を切り拓きます。

本専門分野は、思想文化学という視角から三千年以上にわたる中国文化世界にアプローチします。その探究の基礎的方法となるのは、文献資料の丹念な読解・分析です。

当専門分野では、そうした緻密な解析に裏づけられた実証的学風により、これまで古代宗教研究、儒教経書と注釈の研究、朱子学陽明学研究といった領域において、学界で高く評価される数々の成果をあげてきました。そして、現在は伝世文献に加えて出土資料文献の研究や、漢代文化の広領域なアプローチ、さらには日本漢学を対象とした研究なども行っています。

伝統的学風と現代の潮流をこのように複合させ、中国思想文化学の多様化に対応しつつ、当専門分野では、研究領域の思想文化事象を学問的にみつめ、日本における中国文化の意味を問い、これからの国際社会に貢献していく人材の育成をめざして教育・研究しています。

後漢・熹平4年(175)から8年をかけて都洛陽の国立儒教学校前に立てられた経書本文石碑(「石経」)の「易経」部分残石

▲ 後漢・熹平4年(175)から8年をかけて都洛陽の国立儒教学校前に立てられた経書本文石碑(「石経」)の「易経」部分残石(西安・碑林)

南宋・朱熹61歳(1190年)自画像の清代模刻碑石

▲南宋・朱熹61歳(1190年)自画像の清代模刻碑石(福州・鼓山水雲亭)


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