日本史学分野

(教育研究分野:歴史文化学)

地域の視座から歴史文化を洞察し、次代を担う人材の育成を目指します。

この分野は、古代から近代に至る日本の歩みを、地域の視座から照射しつつとらえ直していこうとするものです。古代・中世・近世・近代各時代の研究手法を学んでいくことによって、自らの専門性を深めていくと同時に、通史的・地域的な広がりを得ることができます。その分授業は少しハードなところもありますが、それを通して鍛えられた力は修了後に必ずさまざまな形で生きてくると思います。

着実な史料の読み込みにもとづいて実証していく当分野の伝統的な学風は、これまでにもすぐれた研究業績を積み重ねてきましたし、そうした人材を数多く輩出してきたことは学界においても広く承認されています。このような伝統を継承しつつも、新しい歴史学の潮流をふまえて、文字史料だけでなくモノの史料としての活用、地域・景観の精査、コンピュータ・デジタル機器等を用いた史料調査など、新しい試みも実践しています。

歴史文化への深い洞察によって、これからますます多様化・複雑化していく社会を十全に担っていける人材の育成をめざしています。

当分野には、猪熊文書・蒲池文書をはじめとする古文書や古典籍など貴重な史料が数多く保存されており、しばしば博物館や自治体史編さん室などの展示・掲載依頼にも応えています。

関東御教書(猪熊文書)

▲ 関東御教書(猪熊文書)

芸備土産図譜

▲ 芸備土産図譜


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