日本文学語学

(教育研究分野:日本・中国文学語学)

言葉を通して、自己を、時代を、地域を、そして日本を見つめ直します。

本分野は、日本語と日本文学を教育研究の対象とします。日本語学では、日本語の歴史を厳密な文献批判をもとに記述する日本語史、また、日本文学では、古代中世・近世・近代・現代の各時代の文学を専門とする教員が、実証的な調査研究方法を指導し、精密な注釈や確実な立論の仕方を体得させるよう努めます。いずれの専門でも、研究会活動を盛んに行い、大学院生同士の親密な関係を築き、切磋琢磨する気風を大切にしています。

国語学国文学専攻として長い歴史と優れた実績を持ち、多数の研究者や教育者を輩出してきた本分野は、東アジア文化圏における日本、ひいていは世界の中の日本という視点をこれまで以上に生かし、日本人の言語と文芸を相対化しつつも、比較の基盤となる日本とは何かを追求し続けていきます。

そして専門の学力はもとより、地に足のついた着実な思考と、均衡のとれた豊かな人間観を身につけた研究者・高度専門職業人を世に送り出すことを目標とします。

小林芳規名誉教授は「角筆文献の国語学的研究」で、金子金治郎博士は『新撰菟玖波集の研究』でそれぞれ日本学士院賞を受賞しました。

▲ デジタルマイクロスコープによる角筆文献の解読

近衛尚通筆『新撰菟玖波集』

▲ 近衛尚通筆『新撰菟玖波集』(金子文庫)


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