言語学

(教育研究分野:欧米文学語学・言語学分野)

変化する社会。進化する言語学。

専門分野「言語学」の現状についていいますと、言語学講座設立以来の伝統を踏まえた古典語を中心とする歴史訪語学的研究、さらにシュメール語を中核とする古代諸研究の中で培われてきた発掘調査を基盤とする実証的、文献学的研究を堅持しながらも、言語学の使命である多様な現存言語(文化)の記録と保持に貢献すべく、社会言語学的視点をも組み込んだフィールドワーク的研究(少数部族語、ピジン・クレオール語の調査・研究)に乗り出しつつあります。

言語治療を睨んだ応用言語学、外国人留学生の受け入れに伴い、外国語としての日本語教育及び外国諸言語教育を射程に入れた対照言語学的研究も積極的に推進し、関連方面に人材を送り出しています。

コンピュータを駆使したコーパス言語学にも力を入れています。

シュメール模形文字粘土板

▲わが国最大の粘土板コレクション 

言語学分野には、学術標本として、模形文字粘土板記録群(広島大学「岩崎コレクション」)が所蔵されており、文書の数は379点にのぽります。これはわが国で所蔵されている最大の粘土板コレクションであり、内容的にも重要で、その価値の高さは驚くべきものであります。

シュメール模形文字粘土板 
イラク国ウンマ遺跡より出土 
紀元前2049年頃(ウル第三王朝時代) 
20.4×20×3.5cm、焼粘土
粘土板

ハムラビ法典Jの原寸大レプリカ

▲『ハムラビ法典』の原寸大レプリカ 

広島大学大学院文学研究科の正面玄関を入った所に立っている黒い縦長の大きな展示物は、言語学研究室が、パリ・ルーブル美術館より購入した『ハムラビ法典』の複製です。説明文もついていますし、なかなか見ることのできないものですので、機会がありましたら、是非じっくりとご覧ください。


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