考古学

(教育研究分野:地表圏システム学)

「鉄」と「石」の考古学は、高度な水準の研究が可能です。

この分野では考古学に関する研究方法とその実践を学びますが、ここでは大きな3つのテーマを中心においた研究活動を行っています。それらは、1.「鉄」に関する考古学的研究、2.石灰岩地帯における石器時代研究、3.西アジア、特にイランに関する考古学的研究です。

いずれのテーマも学界では高い評価を得ており、最近の院生の研究を例にあげると、1に関しては、中国の戦国時代を中心にした鉄器生産の研究を行い、中国に留学して研究継続中の学生、古代の製鉄用の木炭窯を研究した学生などがいます。2では動物考古学の立場から縄文時代の出土動物骨について、破砕実験を通じて、骨角器の生産や調理法を明らかにしようとした学生、洞窟や岩陰出土の石器から狩猟活動の復元を目指した学生などがいます。3については現地の考古学調査に参加して、自らの考古学研究に新たな方法の導入を目指す学生がいます。 

あなたも広島大学大学院で研究を深化させてみませんか? 

修士論文作成後は課程博士の学位取得を目指すもよし、高度な専門知識を生かして社会人になるもよし。当然、就職は考古学関連の分野が多く、修了生の多くは大学や奈良文化財研究所などの専門研究機関、各地の博物館、地方自治体の専門機関に就職して活躍しています。

大学院生が中心になって発掘調査中の広島最古の前方後円墳

▲ 大学院生が中心になって発掘調査中の広島最古の前方後円墳。

6世紀の製鉄炉の復元操業実験

▲ 6世紀の製鉄炉の復元操業実験


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