メールマガジン No.76(2016年11月号)

リテラ友の会 メールマガジン No.76(2016年11月号)  2016/11/22

□□目次□□
1.新任教員挨拶
2.第10回広島大学ホームカミングデー「文学部で味わう世界のティータイム」レポート
3.留学生懇談会レポート
4.広島史学研究会大会レポート
5.第11回「ちよだ文学賞」大賞受賞 報告
6.The Palgrave Prize受賞 報告
7.互助会旅行記(周防・柳井・岩国編)
8.文学研究科(文学部)ニュース
9.広報・社会連携委員会より

1.新任教員挨拶

文学研究科では、10月に2人の教員が着任いたしました。新任教員の自己紹介を掲載いたします。

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  2016年10月に日本・中国文学語学講座に着任しました下岡友加と申します。
専門は日本近現代文学、台湾の日本語文学です。もともとは志賀直哉の小説の方法を中心に考察してきました。日本の口語文体の一つの規範ともなった、志賀の簡潔・平明な文体や卓越した描写力が一体どこからやってきたのか、ということに一貫して関心があります。遺された草稿の分析などを行っていますが、その解明は未だ途上です。

  大学院修了後、台湾の大学に奉職した経験から、戦後台湾の日本語文学についても研究しています。日本統治期に日本語教育を強制された人々が、その言語能力を逆手にとって現在も台湾歌壇、台北俳句会、台湾川柳会などで活動しています。私は特に台北俳句会主宰である黄霊芝に着目していますが、彼の俳句・短歌・小説・随筆・童話とジャンルを跨いだ作品のレベルの高さには驚かされます。残念ながら、日本ではそうした作品に接する機会が少ないため、2012年、2015年に『戦後台湾の日本語文学 黄霊芝小説選』『同2』を編集し、広島の溪水社から刊行させてもらいました。

  日本語を母語とする作家とともに、必ずしも日本語を母語とはしない作家によって書かれた文学を検討することで、ともすれば国家・民族・言語・文化の一体化を自明のものとする〈日本文学〉の制度を脱構築し、日本語の新たな表象可能性を探り続けることができればと考えています。ご指導ご鞭撻のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

☆下岡准教授のプロフィールはこちらをご覧ください。
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  10月1日付で歴史文化学講座に着任した舩田善之です。専門分野はモンゴル帝国史で、とくに、多様な人々の共存と衝突、多言語社会における翻訳のあり方や言語の変容、モンゴル統治層と中国本土の地域社会との関係などを研究しています。

  これらのうち、最初に取り組んだのが色目人についての研究でした。色目人とは、モンゴル人や漢人・南人(それぞれ中国北方・南方の住民)を除く人々を指し、内陸アジア以西の様々な人々を包括します。従来、色目人は、モンゴル帝国統治下の中国本土において、モンゴル人に次ぐ第二身分ないし階級を構成すると考えられていました。この通説に対する挑戦を軸に、自分の研究をスタートさせました。

  この研究の過程で、人間集団のカテゴリーが、他者や政治・法律の都合など自己認識とは全く異なる次元で規定される場合があること、その境界は極めて曖昧で可変的であることを強く実感しました。当然といえば当然で常識といってしまえばそれまでですが、このことは、私自身にとって、その後の研究の方向性を定めただけでなく、留学生活を含め、数多くの人々と交流する機会や、現代的な問題を思考・議論する上でも、大きな影響を持ち続けています。

   着任して一ヶ月半が過ぎ、キャンパス内を散策する余裕も出てきました。留学した北京やインディアナ州ブルーミントン同様、紅葉が美しく、落ち着いて研究できる雰囲気を感じています。この恵まれた環境の下、微力ながら広島大学文学部・大学院文学研究科の教育と研究に貢献できれば幸いです。ご指導のほどよろしくお願い申し上げます。

☆舩田准教授のプロフィールはこちらをご覧ください。

2.第10回広島大学ホームカミングデー「文学部で味わう世界のティータイム」レポート

 

 今年はインドネシア(アルピナ・パムガリ)、スリランカ(ウェン・ランドベ・スニータ・テロ)、中国(銭心怡)の順で、3人の留学生が出身国の文化や生活について発表し、出身国で好まれる飲み物やお菓子を参加者にふるまいました。

  会場は、始まる前から席が埋まるほどの大盛況。
参加者は、飲み物やお菓子で各国の香りを感じながら、留学生の話に熱心に耳を傾けていただきました。
  留学生も、出身国にちなんだ衣装で登場し、パワーポイントや様々な道具を活用しながら、単なる文化の紹介だけでなく、日本人の「誤解」についても分かりやすく解説しました。
  その後、各国の言葉での「あいさつ講座」では、参加者も一緒になって発音練習を行ったり、「質問タイム」では、日本での生活に対する感じ方の違いも垣間見えたりと、終始和やかな雰囲気でした。
  イベント終了後しばらくの間、留学生との会話に興じていたことも、この企画が興味を惹かれるものだったことを示していると言えるでしょう。
  参加者の中にはリピーターも多く、留学生やサポーターの学生も、こうした市民との交流の機会を大切に思い、「文学部で味わう世界のティータイム」を盛り上げてくれました。来年度以降も文学研究科企画として継続し、内容を充実させて、皆さんに喜んで頂けるような企画にしたいと思います。

最後に発表していただいた留学生3人の感想を紹介します。

○アルピナ・パムガリさん(地表圏システム学講座文化財学分野 博士課程前期1年 )

  第10回広島大学ホームカミングデー「文学部で味わう世界のティータイム」に発表させていただいて、大変光栄でした。

  今回、中国やスリランカやインドネシアの発表では、アジアの文化の多様性が見えて、各国の特徴がよく分かるようになりました。留学生として、皆さんに母国のことを伝えて、両国のかけ橋になりたいと希望しています。

  異文化の情報伝達や交流ができて、また、インドネシアは現在、日本に好感を持つ人が多くいるので、インドネシアと日本の友好関係がもっと深まると思います。
また今度、同じようなイベントに参加できたらいいなと思っています。

ウェン・ランドベ・スニータ・テロ(応用哲学・古典学講座インド哲学分野 博士課程後期1年)

  毎年行われている「世界のティータイム」にスリランカ人として参加することができ、ありがとうございます。

    外国人や日本人の皆様が集まり、それぞれの国のお菓子とお茶を召し上がりながら、日本語で発表する留学生たちの国の文化について話を聞いていただき、とても喜んでいただけたと思います。

  国際的にとても有名な平和都市・広島にある広島大学で留学生たちがこのようなイベントに参加することは、とても素晴らしいことだと私は思います。

もしも他の大学もこのようなイベントをおこなうのであれば、私は仏教について学んでいる学生のために、仏教の日常の話をたくさんしたいと思っております。

○ 銭 心怡さん(日本・中国文学語学講座中国文学語学分野 博士課程前期1年 )

  今回のホームカミングデーでは、中国安徽省のことを多くの人に知ってもらうことができて、大変嬉しく思います。

 イベントが終わった後、「お茶がおいしい」「お菓子がおいしい」と、たくさんの声をかけたいただいて、本当にやってよかったなぁ、と思いました。そして、発表の途中で、中国料理の話にみんなが笑ってくださったり、「え?!」と声を出して驚いていただいたり、とても楽しかったです。

 中国は日本に近いし、実際中国に旅行で行かれる方も多いと思いますが、やはり日本の人々が思っている中国は、本当の中国とは違う面もたくさんあります。食べ物や飲み物は、どこの国の人にとっても大事なことですので、今回の紹介を通して、中国、そして安徽省のことをより多く知っていただければ嬉しいです。

 質問コーナーも皆さんが知りたいことが何かを知ることができて、楽しくて忘れられません。今回のような発表の機会を与えていただき、ありがたいです。来年は聞く側として、また参加したいと思っています!

ホームカミングデー1

左から銭心怡さん、アルピナ・パムガリさん、ウェン・ランドベ・スニータ・テロさん

ホームカミングデー 会話

「あいさつ講座」の一コマ

インドネシア  アルピナ・パムガリ
ウェン・ランドベ・スニータ・テロ
銭心怡
文学部で味わうティータイム

3.留学生懇談会レポート

  10月24日(月)18時より毎年恒例の文学研究科留学生懇談会を学士会館レセプションホールで開催しました。今回は、外国人留学生66人、教職員21人の参加がありました。新入生の自己紹介や教職員との歓談、ビンゴゲームなどで会場は盛り上がり、留学生も教職員も楽しい時間を過ごすことができました。

当日参加した李 博(中国出身)とインダ・フィトリアニ(インドネシア出身)の感想を紹介します。

○李 博(比較日本文化学分野)

  平成28年10月24日に学士会館で行われた文学研究科留学生と教職員との懇談会、大変楽しく過せました。
  明るくて、広いレセプションホールで開催されたこの懇談会は、相互理解と親睦をより一層深めることができたと確信しております。特に故郷を離れて、初めて日本に来ている留学生にとっては、こうした絶好なコミュニケーションのチャンスを提供していただくことは、海外での不安を軽減するのに役立っていると思っております。先生の方々による挨拶も中身の濃いもので、それを聞くと、キャンパスの雰囲気を肌で感じられて、広島大学の一員という資格に大きな誇りを持つようになってきて、これから精一杯頑張っていこうとモチベーションが上がりました。

  また、お寿司∙揚げ物∙果物など、美味しいものを沢山用意してくださいまして、誠にありがとうございました。そして、懇談会に興を添えるために、皆さんがビンゴゲームをやったりして、会場はもっと賑やかになりました。上質の美味を楽しみながら親切な皆さんと交流するのは、なんという幸せでしょう。
それでは、郷に入っては郷に従えという新鮮な気持ちで広大のルールを守って、留学生活を大切にしていきましょう。

○インダ・フィトリアニ(文化財学分野)

   初めまして、私はインドネシアから来ましたインダ・フィトリアニと申します。文学研究科で学ぶ大学院生です。10月7日に来日しました。今回は2度目の来日です。

  東広島に着いた時は、意外に賑やかな町ではないし、どこへ行くにも遠いし、びっくりしました。最初はつまらないと思いましたが、二週間ぐらいここで暮らして面白いことばかり起こりました。

  様々な国の人たちと出会い、友達も少しできました。毎日、自転車で大学に通っています。キャンパスはどこへ行くにも遠いので、学生たちはだいたい勉強をするためにキャンパスの中で過ごします。

  懇談会に出席した時には、文学研究科の教員とスタッフが新入生を温かく歓迎して、面白いパーティーを支度してくれて、楽しかったです。広島大学はとてもいい大学だと思いました。
こんな綺麗な国で色々勉強できて本当にうれしいです。帰国したら、日本語や日本の文化、日本の生活などを教員をしているパジャジャラン大学の学生たちに全部教えたいと思っています。

留学生懇親会
留学生懇親会

4.広島史学研究会大会レポート

   2016年度広島史学研究会大会が10月29日(土)・30日(日)の二日間の日程で、文学研究科棟を会場としておこなわれました。

   一日目はシンポジウムで、「戦時下の民衆と権力」という統一テーマのもと、日本史から一ノ瀬俊也氏(埼玉大学)が「民衆に航空戦のあり方を教える権力―太平洋戦争時の軍事知識解説書をめぐって」、東洋史から丸田孝志氏(広島大学)が「戦後国共内戦期・中国共産党根拠地の大衆動員と社会―冀魯豫区根拠地を中心に―」、そして西洋史から南祐三氏(早稲田大学)が「ドイツ軍占領下のフランス(1940~44)における権力と民衆―ヴィシー政府による情報統制―」と題する報告をおこない、笹川裕史氏(上智大学)のコメントの後、全体討論がおこなわれました。

 昨年は戦後70周年でしたが、今でも内戦やテロなどの「戦い」が頻発しており、戦闘がもはや遠い過去のことではなくなりました。こうした現状に対してどのように向き合えば良いのか、「歴史」から学ぶことは多いと感じる内容でした。3本の報告については、「総括」とあわせて学術雑誌『史学研究』「シンポジウム特集号」として来年刊行する予定です。

  また二日目は、午前10時から5つの会場に分かれて部会報告がおこなわれ、日本史9本、東洋史6本、西洋史8本、考古学11本、文化財学・民俗学8本の研究報告があり、各分野とも活発な議論がおこなわれました。

 

5.第11回「ちよだ文学賞」大賞受賞 報告

   東京都千代田区が主催する「ちよだ文学賞」の第11回大賞受賞作に、本学文学部(日本文学語学)平成23年度卒の愛内紫音さん(ペンネーム=あいうちしおん)の書いた「りんごの芽」が選ばれました。
 メルマガ76号に受賞された感想を寄せて頂きましたので紹介いたします。

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愛内紫音(ペンネーム)平成23年度日本文学語学卒業

  このたび、千代田区の主催する「ちよだ文学賞」にて大賞を受賞いたしました。多くのことを学ばせていただいた母校に、こうした報告ができることを大変うれしく思います。

  私は幼い頃から物語が好きでしたので、文学部の日本文学語学コースを志望しました。様々な時代の文学に触れ、改めて文学の奥深さに驚きつつも魅了されていき、とても有意義な四年間を過ごすことができました。今回受賞した「りんごの芽」は秘密をテーマにした小説なのですが、私が卒業論文で取り扱った作品も、誰にも言えない秘密が物語の主軸となっているものでした。広島大学文学部で学んだ四年間がなければ、今回の小説は生まれていなかったかもしれません。

  また、今でも懐かしく思うのは、キャンパスの広さ、自然の豊かさです。移動のために長い道を歩くことを、はじめは大変に思いましたが、涼しい風や日の暖かさを感じながらてくてくと歩くことは、考え事をするのに最適です。運動習慣のない私ですが、論文に行き詰ったときには、研究室を出てあえて総合科学部の生協まで行き、また文学部へ戻るということをしていたこともあります。卒業して数年が経つ今では、あの道が恋しいです。今後も執筆活動を続けていきますので、構想に詰まったときなどに再び歩きにいきたいな、と思っています。

  このたびの受賞は、広島大学の四年間で学び、経験したことが活かせた結果だと思います。お世話になった先生方、同じ学び舎で過ごし、応援してくださった方々、本当にありがとうございました。今後も精進してまいりますので、よろしくお願いいたします。

文学研究科HPの受賞記事はこちらをご覧ください。

愛内紫音
ちよだ文学賞

6.The Palgrave Prize受賞報告

  博士課程後期2年に在籍される重松恵梨さんが「The Palgrave Prize」を受賞されました。大変名誉ある賞を受賞された重松さんに賞の概要と感想をよせていただきました。

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The Palgrave Prizeを受賞して

                欧米文学語学・言語学講座(英語学分野)博士課程後期2年 重松 恵梨

  2015年7月に、イギリスのケント大学で開催された国際学会Poetics and Linguistics Association (PALA)の年次大会にて、“Directness of indirect representation of consciousness”という題目で、研究発表をさせていただきました。今回受賞したThe Palgrave Prizeは、毎年PALAの年次大会で発表した学生の中から最も優秀な研究論文に与えられるものです。毎年、前年度のものが年次大会の総会で発表されます(PALA 2015のものはPALA 2016にて)。本論文では、小説が誕生したと言われる18世紀初期に活躍した英国作家、ダニエル・デフォーの自伝小説において、意識がどのように描かれているのか、また、様々な意識の描き方が読者にどのような効果を与えるのかについて、文体論・物語論的に分析しました。

  ケント大学での発表は、私にとって初めての国際学会でした。PALAという国際学会は、世界各国から主に文体論を専門とする研究者たちが集まりますが、年次大会初日から和気藹々とフレンドリーな雰囲気で、研究者として駆け出しの私でも参加しやすい学会でした。それでも、イギリス文学について本場のイギリスで発表することもあり、自分の発表になるまでとても緊張していたのを覚えています。発表を終えた感想は、一言で言うと、「悔しい」でした。「もっと上手くプレゼンできたはずなのに」、「あの質問にはこう答えればよかった」など、悔しさが滲み出る国際学会デビューでした。発表後にいただいた数々のアドバイスを参考に、「悔しい」気持ちを少しでも充実感に変えられるよう、proceedingsとして研究発表を論文にし、The Palgrave Prizeに応募しました。

  まさか賞を受賞できるとは思っていなかったので、今年度のPALAの年次大会の総会で自分の名前が聞こえた時は、とても驚きました。その場にいた多くの方から大きな拍手をもらい、“Congratulations!”と声をかけていただき、「あ〜、proceedings頑張って書いて本当に良かった!」と、とても嬉しく思っています。

重松

7.互助会旅行記(周防・柳井・岩国編)

                            応用哲学・古典学講座(西洋哲学)准教授  硲 智樹

  互助会では先日の10月7日から8日に周防大島と柳井・岩国をめぐる1泊2日の旅を実施しました。

  今年度は金曜の仕事終わりに西条を出発し翌日の夕方に帰ってくるという新たな企画を試みました。参加メンバーは途中入れ替わりもありつつの12名でしたが、そこは少数精鋭で、日頃の忙しさを忘れ、皆さん和気あいあいと楽しく過ごせたように思います。

  さて、我ら文学部一行は金曜の午後6時にチャーターした小型バスで大学を出発し、さっそく用意したアルコール類を片手に周防大島に向かいました。ホテルに到着したのは8時半頃ですぐさま宴会を催し美味しい海鮮類やお酒を堪能。久保田先生の計らいで特に岩国の銘酒「獺祭」をここぞとばかり頂きました。宴会はホテルの規則で仕方なく10時半頃に終了。

  翌日はホテルを朝8時半に出発し、まずは蜜柑狩りへ。狭い山道をバスで登って蜜柑畑に到着。蚊が飛び交い蜘蛛の巣が張り巡らされているなか、大量の蜜柑を収穫しました。その後、柳井市へ向かい、金魚提灯が泳ぐ白壁地区を気の向くままに散策。そこではすでにお土産をたくさん抱えた先生方も。およそ一時間半の滞在後、お菓子工場の見学(残念ながら土曜のため工場はほとんど稼働していませんでしたが)を経て、岩国市へ。岩国では妹尾先生が合流し、お昼に名物のいわくに寿司を食した後、錦帯橋や徴古館を妹尾先生に案内して頂きました。

  こうして岩国の歴史に思いを馳せつつ帰路につき、予定通り午後4時に酒祭りで賑わう西条に到着。予報では8日は雨ということでしたが、雨が降ることもなく、充実した2日間を過ごすことができました。

互助会旅行
互助会旅行

8.文学研究科(文学部)ニュース

○おめでとう!第48回全日本学生フランス語弁論大会入賞

第48回全日本学生フランス語弁論大会(2016年11月12日、於:京都外国語大学)で、平町允さん(文学部人文学科・文化財学分野3年)が、「ケベック州政府在日事務所、アンスティチュ・フランセ東京賞」を受賞しました。

詳しくは、文学研究科HPをご覧ください。

○内海文化研究施設 第37回季例会・公開講演会を開催します

平清盛の「平家納経」寄進とその後の展開
-経巻の見返絵と願文の関わりを中心に-

 【日 時 】 12月5日(月) 13時30分~15時30分

【 場 所 】 文学研究科(文学部) 1階B104講義室

【 講 師 】 県立広島大学名誉教授     松井 輝昭  氏

詳しくは、文学研究科HPをご覧ください。

9.広報・社会連携委員会より【 川島 優子】

  美しく色づいていたキャンパス内の木々も、一気に葉を落とし始めた今日この頃、西条の厳しく長い冬はすぐそこまでやって来ています。

本号は「新任教員挨拶」ほか、盛りだくさんの内容となっております。中でも特に喜ばしいのは、二件の受賞報告です。学生たちが輝いてくれること、教育者としてこれに勝る喜びはありません。愛内紫音さん、 重松恵梨さん、おめでとうございます。

  また留学生のレポートも、五名から寄せられています。私はホームカミングデー「文学部で味わう世界のティータイム」の司会を担当しましたが、以前広報委員だった頃のメモを見ると「5カ国(中国、韓国、フランス、ベトナム、インドネシア)、87名の留学生」(2012年度)だったのが、今年度は「8つの国と地域(中国、韓国、台湾、インドネシア、スリランカ、ドイツ、ハンガリー、スペイン)、174名の留学生」に倍増しています。かつては珍しかった留学生も、今や当たり前の、日常の存在になってきています。そのため普段は特に意識することもないのですが(これはこれでよいことだと思いますが)、改めて彼らの話に耳を傾けてみると、文化も風習もものの見方も全く違うのだという当然のことに気づかされ、ハッとすることがあります。このたびの「世界のティータイム」でも、いろいろなことを考えさせられました。たいへん有意義で濃厚な時間だったと思います。

  日本人であれ外国人であれ、夢と希望を抱いて広島大学へやって来た学生たちが、最初はこの「田舎ぶり」「広さ」「寒さ」に驚きながらも、前向きに、精一杯輝いて、「広島大学で学んで本当によかった」という気持ちで巣立ってくれることを、巣立った後もなお輝き続けてくれることを、日々願っています。


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