メールマガジン No.94(2019年 11月号)

リテラ友の会 メールマガジン No.94(2019年11月号) 2019/11/25

□□目次□□
1.文学研究科留学生懇談会レポート
2.ホームカミングデー文学研究科企画「文学部で味わう世界のティータイム」レポート
3.優勝おめでとう!「第1回全日本学生フランス語プレゼンテーション大会」
4.文学研究科(文学部)ニュース
5.広報・社会連携委員会より

1.文学研究科留学生懇談会レポート

  10月28日(月)、毎年恒例の文学研究科留学生懇談会を学士会館レセプションホールにて開催しました。
今年は外国人留学生89名、教職員19名の参加がありました。新入生の自己紹介や教職員との歓談、ビンゴゲームなどの余興で会場は盛り上がり、留学生も教職員も楽しい時間を過ごすことができました。
  当日参加したインドネシア出身の留学生、FAIDZIN RASYIDI AHMAD(ファイジン ラシディ アハマド)さんに感想を寄せていただきました。

****************************
  広島大学の文学研究科・文学部が開催した留学生懇談会は最高だった。違う国の留学生や違うプログラムの留学生が同じ場所に集まり、それぞれの文化を持ちながら、お互いコミュニケーションしていた。インドネシアにいた時から、国際交流のようなことを体験したいと思っていたが、この機会に他国の留学生と知り合うことができて、国際的な雰囲気に入り込む気持ちが分かるようになった。

 美味しい料理をご馳走になっただけでなく、ハラールのフードコーナーも用意されて豚肉やアルコールが飲食できないイスラム教の人に対しても特別な心づかいをしてもらった。ピアノが得意な学生がピアノを弾て、みんなの前で素晴らしいショーを見せてくれた。パーティーの途中で、ビンゴゲームをして盛り上がった。勝負にはこだわらず、みんなが楽しくビンゴに熱中した。一段と会場が賑やかになった。

 この懇親会は短い時間だったのだが、多くの人々につながったり別の文化を知ったりすることができて、自分の小さな世界が一段と広くなってきたような気がする。このようなパーティーが行われたら、また参加したいと思う。繋がりがここで途切れず、いつでも文学研究科・文学部の留学生と連絡を取り合い、より深く、交流を続けていきたい。

 

自己紹介する留学生の皆さん

FAIDZIN RASYIDI AHMAD(ファイジン ラシディ アハマド)さん

2.ホームカミングデー文学研究科企画「文学部で味わう世界のティータイム」レポート

  11月2日(土)、毎年恒例となっている「文学部で味わう世界のティータイム」が、14時からB104教室にて行われました。

  今年の発表を担当する留学生はインドネシア、中国及び台湾出身の3人です。
  まず、留学生のお話は、インドネシア出身のマリア グスティ二さんからはじまりました。トップバッターということで少し緊張した様子でしたが、準備したプレゼンの写真がとてもきれいで、来場された方々も興味津々の様子でした。次に、中国出身の張備さんが、出身の湖北省について詳しくお話ししました。3人の中では一番日本語が上手な張備さん、スムーズなお話しでした。最後に、台湾出身の殷 永全さんが、少したどたどしい言葉使いで、クイズを交えながら、楽しくお話ししていただきました。

  その後、カフェ会場となった学生ロビーで、皆さんが楽しみにされているティータイムとなりました。発表を担当した留学生3人のまわりには、たくさんの人垣ができ、質問に答えるのも大変な様子でした。しかし、自分の国に興味を持って質問してくださる来場者の方々とおしゃべりする様子は、とても嬉しそうで、終了の時間まで学生ロビーは話し声であふれていました。

  2006年から始まった「文学部で味わう世界のティータイム」(第1回から第8回までは「世界とふれあう語学カフェ」)も名前の変更はありましたが、今年で13回目の開催。毎年楽しみにして来てくださる皆さん、毎年一生懸命お国の紹介をしてくださる留学生の皆さん、裏方としてサポートしてくれる学生スタッフの皆さん。皆さんの楽しそうな笑顔が継続する力になっているイベントなのだと実感しました。

  最後に発表していただいた留学生3人の感想を紹介します。

開催の挨拶をする久保田研究科長

熱心に聞いてくださる来場者の皆さん

○マリア・グスティニ(博士課程前期)
こんにちは。
「文学部で味わう世界のティータイム」でインドネシアを紹介したマリアと申します。このイベントで自分の出身地について発表するのははじめでした。発表を聞いてくださった方々が多くて、発表の時緊張しすぎて、インドネシアについて上手く伝えられなかったので、悔しかったです。
しかし、インドネシアの西ジャワのバンドンを紹介できることが嬉しかったです。当日、皆様とお茶をしながら、色々なことをお話しができ嬉しかったです。ロビーで用意させていただいたココナツビスケットと日本にはないタマリンドジュースも味わってもらい、気に入ってもらえたようで、非常に嬉しく思います。
また、「世界のティータイム」を通じて日本の方にインドネシア文化について、少しでも知ってもらうことができ、交流することもできてよかったと思います。それから、私は言語学を専攻しているので、発表の時に少しインドネシア語を紹介しました。日本語と発音が違うので、難しかったかもしれませんね。
  最後に、わざわざ時間を作って来ていただいた皆様に感謝を申し上げます。ありがとうございました。 非常に貴重な経験になりました。 Terimakasih!

歓談するマリアさん

○張 備(博士課程後期)
  11月2日にホームカミングデー「文学部で味わう世界のティータイム」で発表させて頂いた張備です。
当日はたくさんの方々にご来場していただき、ありがとうございました。ホームカミングデーでの発表ははじめてだけど、去年もスタッフとして発表者のお手伝いをしたので、緊張しながらも楽しみにしていました。去年の発表者であった先輩からも助言をもらったことに感謝しています。
  広島大学には中国人の留学生が多いので、すでにたくさんの中国人の留学生が発表しています。私の前の中国人たちは恐らく中国の全体的な魅力について色々と紹介したと思うので、何を紹介したらよいのか少し迷っていました。色々考えた末に、私の故郷の恩施(おんし)について知っている日本人はかなり少ないので、それを中心にして紹介しようと思いました。時間の関係で、紹介できていなかった部分は多かったが、その後のティータイムの時にたくさんの人と話すことができ楽しかったです。用意した酸梅湯は少し苦味のある清涼飲料水なので、日本人の口に合わないかもしれないと心配でしたが、ご来場の方々は気に入ったみたいでホッとしました。
  今回は自分の国と故郷について紹介することができ、日本人の方々と交流できて、非常に貴重な経験を得たと思いました。今回の発表のチャンスを与えていただいて、誠にありがとうございました。

来場者の皆さんに説明する張備さん

○殷 永全さん(博士課程後期)
  こんにちは、「文学部で味わう世界のティータイム」で台湾について紹介した殷です。
  私の日本語はあまり上手ではありません、このイベントをする前に、日本語を毎日勉強しました。発表の内容についてもたくさん練習しました。今回は自分の国を大勢の人の前で紹介するのも初めてで、かなり緊張しました。私にとって初めての試みでしたが、とても貴重な体験となりました。このイベントを通して、少しでも台湾の良さと魅力をPRできたらなあと思います。
「世界のティータイム」発表者に推薦してくださった陳翀先生、指導いただいた宮川先生、山本さん、そして助言をくださった多くの友達に感謝致します。もし機会があったら、また参加したいと思います。今回参加させていただき、本当にありがとうございました。

台湾の紹介をする殷 永全さん

賑わうティータイムの様子

全員で記念撮影

3.優勝おめでとう!「第1回全日本学生フランス語プレゼンテーション大会」

  2019年11月9日、京都外国語大学で「第1回全日本学生フランス語プレゼンテーション大会」が行われ、文学部3年の林 史華さんが見事優勝しました。優勝の喜びを寄せていただきましたので、紹介いたします。

○林 史華(人文学科3年)
  まず今大会で優勝することができてたいへん嬉しく思っています。
優勝に至るまで先生方にはフランス語についてはもちろん、精神面でも支えていただきました。夏休みから少しずつ準備を開始し、本番までの間ほぼ毎日先生方から指導を受けてきましたが、大勢の前でしかもフランス語でプレゼンをした経験などあるわけが無く、私には改善すべき点が多くありました。特に苦戦したのが抑揚や身振り手振りです。フランス語では抑揚等を加えることで相手に自分が一番伝えたいことを表現しますが、これが上手にできずに落ち込むことが多々ありました。しかし先生からこのように調子をつけて話すのはプレゼンがコミュニケーションの一環だからなのだという助言や、ストレス発散方法を教えていただいたおかげで、本番ではリラックスした状態で会場のお客様や審査員の方々との交流を楽しむことができました。何よりも受賞後に先生方に笑顔で祝福していただけたのが一番嬉しかったです。
  今回の大会を通して言語学習というのはコミュニケーションツールの取得だけでなく、その言語を話す人がどのような方法で相手と意思疎通を図っているかを学ぶことができると気づきました。これからもフランス語を通して様々なことを学び、様々な人と交流していけるように自分の技術を磨いていきたいと思います。

 

優勝のトロフィーを持つ林史華さん

受賞した方々との記念撮影

4.文学研究科(文学部)ニュース

○リテラ「21世紀の人文学」講座2019を開催します →申込は締め切りました
【テーマ】広島藩の文化水準 私論
【 日 時 】2019年12月7日(土)13:30~16:40
【 会 場 】合人社ウェンディひと・まちプラザ(まちづくり市民交流プラザ)
               北棟6階マルチメディアスタジオ (広島市中区袋町6番36号)

          ※ 詳細は文学研究科HPをご覧ください。

○第17回「文藝学校」講演会(文学部ゼミナール)を開催します
【日時】2019年12月7日(土)10:30~17:00
【会場】鳥取県米子市「本の学校」今井ブックセンター 2階 研修室(鳥取県米子市新開2-3-10)
【講師と演題】
1. 今林 修(欧米文学語学・言語学講座 教授)(10:40~11:40)
クリスマスには『クリスマス・キャロル』を読もう
2. 前野弘志(歴史文化学講座 教授)(11:50~12:50)
レバノン南部の都市ティール郊外の壁画地下墓T.01とその碑文
3. 妹尾好信(日本・中国文学語学講座 教授)(13:40~14:40)
『伊勢物語』第23段「筒井筒」を読む
4. 河西英通(広島大学名誉教授・森戸国際高等教育学院 特任教授)(14:50~15:50)
「ライ麦畑でつかまえて」の後景―翻訳者野崎孝の青春―

          ※ 詳細は文学研究科HPをご覧ください。

○内海文化研究施設 第46回季例会・公開講演会を開催します
【題目】宮島における大聖院の役割と歴史
【日時】2019年12月16日(月)13:30~15:30
【場所】文学研究科(文学部)棟1階  B104教室 (東広島キャンパス)
【講師】大聖院住職 吉田 正裕 氏

          ※ 詳細は文学研究科HPをご覧ください。

○倪楽飛さん(博士課程後期3年・日本文学語学分野)が大学セミナーハウス主催の「留学生論文コンクール」で銀賞を受賞しました
          ※ 詳細は大学セミナーハウスHPをご覧ください。

5.広報・社会連携委員会より【広報・社会連携委員会委員 中山富廣】

  こんにちは。メールマガジン94号をお届けいたします。
  まずは留学生の懇親会について、インドネシアの留学生アハマドさんに寄稿していただきました。満足していただけたようで、懇親会のお膳立てをしていただいた支援室のスタッフに感謝いたします。私も参加予定でしたが、会議が7時近くまであったので欠席させていただきました。来年こそ‥‥と、先のことは言わないでおきましょう。でもビンゴゲームの留学生が喜ぶような賞品は家にあると思いますので(未使用のバスタオル、お中元でもらったものの開封されていないあわれなソーメン揖保乃糸、同じく牛肉そぼろ煮などの瓶詰類、古米、日本茶、中国茶など)、来年はそういった物を寄付していただくよう教職員に呼び掛けてはいかがでしょう。
  続いて、世界のティータイム、毎年地元の方々が大勢参加しており、すでに恒例の行事として定着した企画となりました。今年で13回目だそうです。今年引き受けてくれた3人の留学生の皆さん、本当にありがとうございました。
  そして林さん、フランス語プレゼン、優勝おめでとう。やりましたね。堂々たる初代チャンピオン。先生方や周囲のお友達に感謝しつつ、これを契機にますますフランス語やフランスの文化研究に邁進してください。
  また倪楽飛さんも留学生論文コンクールで銀賞を受賞しました。ぜひ大学セミナーハウスHPをクリックしてみてください。
  それでは今年も残り1か月となりました。年賀状に取りかかろうかという方も多いと思います。少し早いですけど良いお年をお迎えください。

////////////////////////////
リテラ友の会・メールマガジン

オーナー:広島大学大学院文学研究科長  久保田 啓一
編集長:広報・社会連携委員長  宮川 朗子
発行:広報・社会連携委員会

広島大学大学院文学研究科・文学部に関するご意見・ご要望、メールマガジンへのご意見、配信中止・配信先変更についてのご連絡は下記にお願いいたします。
広島大学大学院文学研究科 情報企画室
電話 (082)424-4395
FAX (082)424-0315
電子メール bunkoho@hiroshima-u.ac.jp

バック・ナンバーはこちらでご覧いただくことができます。

////////////////////////////


up