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【IR報告】国際性に本学の教育的個性が—課題や学生と教員間のやり取りについては全国の傾向と大きな違いなし

 広島大学は、文部科学省が実施する「全国学生調査」(現在は施行実施 https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/chousa/1421136.htm)に参加しています。前回の報告(https://www.hiroshima-u.ac.jp/capr/news/77823)に引き続き、学部生が大学に入ってから受けた授業の中で、どのような学習経験があったかという複数の質問(問9-13)に対する後半の結果の報告をします。

 

課題の頻度と教員からのフィードバックについて

 小テストやレポートなどの課題は、それらを通じて授業内容を理解しているか、自ら進んで情報収集し、まとめるスキルを確認できる重要な機会です。広島大学を含む全ての大学種別で、9割以上の人が「よくあった」または「ある程度あった」と回答しており、このような機会が多いことがわかります。広島大学は「よくあった」の割合は少し低いようですが、「ある程度あった」まで含めると、他の大学の傾向と大きな違いは見いだせません。

 

 問10「課題等の提出物に適切なコメントが付されて返却された」への回答からは、課題等の提出物に対して適切なコメントが返却される割合が全ての大学種別で5割を切っていることがわかります。広島大学は、この割合が、国立大学の全体の傾向よりは高いですが、私立の大学と比較するとやや低いという結果でした。また、前の問9の結果を踏まえると、9割を超える学生が課題を課されることが「よくあった」「ある程度あった」と回答していたにもかかわらず、本問10の回答からは適切なコメントが返却されることが少ないことが示されました。したがって、コメントを返却することが、学生の学びにとってどのような意味を持つのか確認する必要があるかもしれません。学生がどのようなコメントを期待しているのか、どのようなコメントが理解の手助けになるかも調査する必要があると考えます。教員にとって、学部生一人一人の課題の全てにコメントをつける作業は膨大なものです。積極的なTAの活用などをさらに検討してもいいかもしれません。

 

授業活動における学生や教員とのやり取り

 グループワークやディスカッションの頻度については、広島大学は、公立・私立大学と比してその機会が少ないことがわかります。しかし、国立大学全体の傾向とはほとんど違いが見出せません。グループワークやディスカッションの場は、自分で考えたことを説明し、議論することで既存の知識を深めるアウトプットの場となります。より多くの機会を提供することで、学生の能力向上につながると考えます。

 次に、広島大学は、授業の質疑応答の機会が私立大学の傾向と同等で、国立大学全体の傾向と比較するとやや高い傾向にあることがわかります。上の問11でも述べたように、質疑応答の場は学生が理解していることや考えたことを説明するアウトプットの場であり、学生の理解向上に重要な役割を果たします。今後も積極的に質疑応答の機会を充分に活用することが望ましいと思われます。

 

英語で行われる授業の数は他大学と比べて興味深い傾向が

 広島大学は、他の大学種別と比較すると、語学科目以外で英語で行われる授業が「よくあった」または「ある程度あった」と回答した学生が10-20%程度多いことがわかります。これは「広島大学国際戦略2022」に示されている「グローバル人財を育成する一貫教育の確立」といった目標を実現する取り組みの一つとして、広島大学が国際化を意識していることを示す証拠となるでしょう。もちろん、英語で行われる授業数が多ければいいというわけではないでしょう。

 

 

 今回は「全国学生調査」の結果を踏まえ、学生の学業経験に関する質問項目の結果をまとめてきました。課題の頻度やそれに対するフィードバック、そして学生と教員間のやり取りについては、国内大学全体の傾向とそれほど大きな違いは見いだせませんでした。一方、国際化の一指標となる英語で行われる授業の開講数については、国内大学生全体の傾向に比べ、やや多いのではないかという示唆を与える結果になりました。

 

 

【問い合わせ先】

教育学習支援センター

e-mail:capr@office.hiroshima-u.ac.jp

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