細胞分子薬理学

吾郷 由希夫 教授

【研究キーワード】
精神疾患、発達障害、脳機能、遺伝-環境相互作用、動物モデル、薬物療法
【最近のハイライト】
●自閉スペクトラム症に関わる遺伝子の機能を解明しました(共同研究成果:Nature Communications 2020)
●麻酔薬ケタミンの代謝物が治療抵抗性うつ病の新たな治療薬になる可能性を示しました(共同研究成果:Pharmacology Biochemistry & Behavior 2020)
●抗てんかん薬バルプロ酸が抗PD-1抗体の抗がん効果を向上させることを発見しました(共同研究成果:OncoImmunology 2020)

研究者総覧へのリンク

【教育内容】
薬理学は、薬と生体との相互作用を学ぶ学問です。講義では、歯科医療に必要な薬物を学び、全身の病気とその治療に使用される薬物の基礎を学びます。そのうえで、卒業するまでに臨床の現場で必要となる薬物療法を総合的に学びます。

【研究内容】
高次脳・精神機能に作用する分子・神経回路と薬の仕組みの解明に取り組んでいます。遺伝的要因と環境的要因の複雑な相互作用によって発症する脳疾患を理解するために、モデル動物や細胞を用いて研究を行っています。

  1. 抗うつ薬、抗精神病薬、抗不安薬、神経変性疾患治療薬の作用機構に関する研究
  2. 脳機能の発達における遺伝的要因と環境因子の役割に関する研究
  3. 細胞の接着・増殖・遊走のメカニズムとそれらの生理病態的意義に関する研究


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