【研究キーワード】
頭頸部がん、悪性中皮腫、骨肉腫、TGF-βシグナル伝達経路、CTGF、分子標的治療薬、重粒子線治療法、トランスレーショナルリサーチ
【最近のハイライト】
2003年に全ヒトゲノムが解読されて以降、更に急激なゲノム医学の進歩が認められています。ゲノム異常が関わる疾患も数多く報告されており、ヒトゲノムについての知識に基づいた研究は今後さらに疾患の理解を深め、全世界の研究を更に強力に推進していくことが予測されます。
本邦においては2人に1人ががんで亡くなるという時代になりましたが、一方で目覚ましい科学技術の発展により、がんの予防法、診断法、治療法それぞれの領域で、近年大きな進展が認められています。新規診断法、新規治療法がさまざまなゲノム医学、腫瘍生物学の知識に基づいて開発されており、その多くが細胞生物学、分子生物学分野を中心にした長年にわたる世界中の多くの研究者の努力が花開いた結果とも言えます。蓄積されたこれまでの医学分野の成果と、新たに開発された技術が融合し、これまで不可能だと思われていたことが次々と可能となることを期待しつつ研究を行っています。