取組の概要

取組の概要

広島大学は、文部科学省の実施する、令和3年度科学技術人材育成費補助事業「ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(特性対応型)」の実施機関に選定されました。
採択プログラム名は「女性科学技術フェローシップ制度の創設による次世代の積極的育成」です。

本学では、これまで長年に渡り女性研究者支援関連事業を実施してきた結果、女性教員の割合が毎年度高くなっており、理工系分野においても、女性教員を積極的に採用しようという意識が高まってきています。
一方で、理工系の女性学生数にはなかなか増加傾向が見られず、今後さらに理工系の女性教員を増やすためには、女性学生の理工系への進学を促進する魅力的な研究環境作りが急務となっています。

そこで、本学は本プログラムを通じて、以下の3つの取組を行うことにより、研究者を志す理工系の女性学生を増加させることを目指します。

①女性科学技術フェローシップ制度の創設

理工系の女性の大学院生(M2からD3まで)を対象として「女性科学技術フェローシップ制度」を創設します。
博士課程前期の段階からフェローシップの支給を行うことで、博士課程後期への進学を後押しします。

②女性研究者の研究効率向上

女性研究者の研究効率向上のために研究DXを進めます。
大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 国立情報学研究所(NII)のオープンサイエンス基盤研究センター(RCOS)の運用する、研究データ管理基盤「GakuNin RDM」を本学の女性研究者が使用できるようなシステムを構築します。

③女性研究者のトランスファラブルな能力向上

本学では、グローバルキャリアデザインセンターにおいて、研究者育成で国際的に実績のある英国Vitaeと連携し、Vitaeが開発し、20カ国200以上の研究機関で用いられている研究者開発フレームワーク(Researcher Development Framework:RDF)を日本国内向けに翻訳し、研究者が自己評価を行うための基盤を構築しています。
この研究者開発フレームワーク(RDF)を基盤とした若手研究者ポートフォリオHIRAKU-PFを活用することで、女性研究者の研究力向上やトランスファラブルな能力の開発を実施します。
また、研究キャリアの初期段階にある博士課程後期生及びポスドク、さらに若手研究者を対象としたプログラムに加えて、女性研究者対象のプログラムを準備します。


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