広島大学 学術・社会連携室
HIRAKU-Global事務局
E-mail: hiraku-global*office.hiroshima-u.ac.jp (* は半角の@に置き換えてください)
「データリテラシー研修」
【開催日時】
2022年12月 7日(水) 13:30 - 16:30 愛媛大学
12月 8日(木) 9:30 - 12:30 徳島大学
12月 9日(金) 13:00 - 16:00 広島大学 (霞キャンパス)
12月12日(月) 13:00 - 16:00 山口大学
2023年 1月12日(木) 9:00 - 12:00 広島大学 (東広島キャンパス)
【開催形式】
対面方式
会場:山口大学 (吉田キャンパス)、徳島大学 (蔵本キャンパス)、
愛媛大学 (城北キャンパス)、広島大学 (東広島キャンパス・霞キャンパス)
【講師】
HIRAKU-Globalプログラムマネージャー Jorge TENDEIRO教授 (広島大学)
【テーマ】
「データリテラシー」
【参加者】
17人
2022年12月から2023年1月に、HIRAKU-Globalプログラムマネージャー Jorge TENDEIRO 広島大学教授によるデータリテラシー研修を開催しました。様々な分野の研究において使用される統計的な手法について、「共通の誤解」を紐解くことをテーマにHIRAKU-Global教員が所属する各大学にて、全5回、対面方式で行いました。
セミナー冒頭では、統計学のhypothesis testing(仮説検定)とconfidence interval(信頼区間)に関するクイズを行い、統計の基本的な手順を再確認しました。また学術研究において統計学的検定を使用する際、それは手元のデータに基づく推論であり、理論の「間接的な」説明である、という内容の講義が行われました。
次に、仮説検定や信頼区間について、参加者の論文の引用や、実際のシミュレーション結果を参照しながら、様々な角度から手法の誤解や結果を発表する際の表現について議論しました。世界的なメインジャーナルが統計的な表現についてポリシーを刷新していること、実践上のジレンマについても議論が行われました。
また、グラフやプロットに表記する誤差や記号、効果量などのテーマにおける研究成果の効果的な説明について、活発な議論が繰り広げられました。
最後に、TENDEIRO教授から「今回の研修の内容はすぐに実践できることもあれば、分野によってはそうでないこともある。しかし、この研修を通して、統計的な表現を含む多くの論文をクリティカルな視点をもって読むことができるようになる」と締めくくりの言葉がありました。参加者の反応は好評で、「普段統計的手法を使用する研究者にとっては新しい視点を投げかける、そうでない研究者にとっても、難しかったが知っておくべき内容で有用であった」との意見が寄せられました。
開催後のアンケート結果は以下の通りです(一部抜粋)。
- 自分の研究結果の解析に対して何が伝えられて、何が伝えられないのかという部分をより深く理解することができたのがよかったです。自分が研究を発表するということについての意義も考えるきっかけとなりました。
- This is a good program for me, I did not understand how to express results of statistical analysis. I can smoothly understand the contents because Prof. Jorge explained how to analyze data using my own data.
- I have always thought that I really need to study “data literacy” a lot more. It was good opportunity to learn it from the beginning. I learned a lot from today's lecture, but the level was a little bit high for me. I will make sure to review what I have learnt properly.
- It was good to know the limits and bad points of the techniques, which I can't see by reading textbooks.
- In the seminar, our published data was shown as examples, which was very good to understand how we should've described in the paper based on the statistical analysis of the data.