ががら山実証実験プロジェクトの報告会を開催しました

防災・減災研究センターは、3月3日にががら山実証実験プロジェクトの報告会をオンラインで開催しました。

この報告会は、2020年1月に実施したクラウドファンディングなどを通して研究資金の支援をいただいた法人・個人を対象として開催したもので、約20人(機関)に参加いただきました。

報告会では、最初に、防災・減災研究センターの海堀正博センター長から、クラウドファンディングでの支援へのお礼と、コロナ禍や山城跡での調査実施のための手続きなどによる大幅なスケジュールの遅れに対するお詫びをし、その後、ががら山に設置したボーリングの整備状況やそこで計測している水位の推移などについて現状報告を行いました。

続いて、内田龍彦准教授(先進理工系科学研究科)から、ががら山における岩盤内と表層地下水の変動特性に関する研究を紹介、作野裕司准教授(先進理工系科学研究科)から、ががら山周辺域におけるXRAINデータの初期解析について説明しました。

これまでに、国、県、自治体、クラウドファンディングなどの支援により、ががら山に観測地点2か所及び集中観測地区1か所を設けて観測を行っています。

今後も観測を継続し、土石流が発生する要因に、上空からの大雨だけでなく、地下を流れる水の動きも深く関わっているという仮説を明らかにしていきます。

センターでは、実証実験フィールドでの研究を、予測システムの研究開発などにつなげ、地域住民のより安全・安心な生活の実現への貢献を目指しています。

クラウドファンディング成功のお知らせ記事はこちら

ががら山登山道入口にある支援者紹介の看板

お問い合わせ先

防災・減災研究センター
E-mail  hrrc@hiroshima-u.ac.jp (@を半角に変更して送信ください)


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