在学生からの声 第5回

第5回 リズワン タリクさん(2016年10月掲載)

所属:工学研究科
出身:パキスタン共和国

こんにちは。私はリズワン タリクと申します。現在、広島大学工学研究科に在籍しています。4年前、日本に「研究生」としてやってきました。ここでの生活や勉強を楽しんでいるうちに大学院生として、ここ広島大学でさらに勉学を続けたいという気持ちが芽生え、現在に至っています。

来日前は、日本という国や文化について、何も知りませんでしたが、期待に胸を膨らませていました。と同時に、やはり不安も感じていました。大学で提供された6か月間の日本語集中コースを受けるまで、日本語は全く話せませんでしたから。けれども、その集中コースを受けることで、日本の人々とコミュニケーションをとることができるようになり、また日々の生活で感じていた日本語ができないことで生じるストレスも和らいでいきました。

研究者にとって日本のトップ大学で研究ができることは、とても幸運であると感じています。所属している研究室では、多くの日本国内の有名企業と、最先端技術の開発に取り組む共同研究の機会が数多くあります。以前、日本のある企業で、インターシップをする機会がありました。その企業は、日本の電気機械産業をけん引する主要なメーカーの一つでした。驚いたのは、日本の主要な企業の多くは現在、英語を公用語として採用しており、これにより、日本語が流暢でない社員にとっても働きやすくなっています。

留学で得られる利点のひとつに、世界中のいろいろな国の人たちと出会えるということがあります。広島大学には、世界中から多くの留学生が集まっています。大学では、バスツアーや、季節を感じる文化交流の野外活動イベントなどが開催され参加することが可能です。

私にとって、旅行することは、日本で生活する一番の楽しみです。何日か休みが続くときはいつも、日本のどこかに小旅行に出かけています。これまで行った旅行先で最も良かったところの一つに友人と登った富士山があります。富士山頂で日の出を見たことは本当に素晴らしい経験となりました。最近、広島近郊でホームステイをする機会があり、数日間ですが、日本の家族と一緒に過ごしました。地元の方が毎日どのように過ごされているか、また一日をどう忙しく過ごされているか、そういったことを垣間見ることができたのはとても貴重な経験になりました。

広島大学への留学をぜひ検討してみてください。広島大学のメインキャンパスのある西条は、平和で穏やかなところです。学生には、とても適していると思いますよ。

 

(原文:英語)

写真1: インターシップ最終日に同僚と夕食にて

写真2: 富士登山

写真3: 北広島町でのホームステイにて


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