• Ryo Kawatani, Mizuki Yoshino, Hironori Matsuzaki, Takeshi Miyamoto, Yasuhiro Kohsaka "Noncorrosive Pressure-Sensitive Adhesives of Acryl Polymers bySulfur-Free AdditionFragmentation Chain Transfer Agents", Macromolecules, 57(18), 8861-8868 (2024). DOI
   
• Ryo Kawatani, Taiga Hamawaki, Tomonori Waku, Naoki Tanaka, Hiroharu Ajiro "Evaluation of Biocompatible Films using Copolymers of N-Vinylbenzamide with Cationic Moieties by Hydrolysis of N-Vinylformamide", Macromolecular Chemistry and Physics, 224(5), 2200386-2200386 (2023). DOI 
   
• Ryo Kawatani, Yuki Kawata, Shin-ichi Yusa, Malcolm A. Kelland, Hiroharu Ajiro "Synthesis of Thermosensitive Poly(N-vinylamide) Derivatives Bearing Oligo Ethylene Glycol Chain for Kinetic Hydrate Inhibitor", Macromolecules, 51(19), 7845-4852 (2018). DOI

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KAKEN

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大阪府出身。2011年、山口大学理学部物理・情報科学科に入学。2015年に同大学を卒業し、奈良先端科学技術大学院大学に進学。2019年に博士号を取得。在学中にタイのチュラロンコン大学に留学。大学院修了後、ドイツのマックスプランク高分子研究所で博士研究員、東京応化工業株式会社で研究職として勤務。2021年に信州大学繊維学部の特任助教に着任。2023年より現職。

さまざまな用途で使われているアクリル素材。その原料となっているのが、ラジカル重合性が高くエステル置換基も多様で、工業的に生産しやすい「直鎖アクリルモノマー」だ。これに対して、川谷先生が研究対象としてきた「環状アクリルモノマー」は、さらにラジカル重合性が高く、耐熱性・耐溶媒性材料の原料となる。直鎖および環状アクリルモノマーの利点が合わされば、より汎用性が高い素材等が開発できるかもしれない。しかし化学構造の違いから、両モノマーの共重合は難しいと考えられてきた。そこで先生は分子構造に着目。置換基の多様性を維持しつつ、共重合性を改善できる新しい環状アクリルモノマーの分子設計を行い、合成に成功した。