ダイビングサークルの学生らが海の清掃活動を行いました

2019年11月19日、広島大学のダイビングサークルSEAQUA(以下シーアクア)や、県内大学のダイビングサークルのメンバーら30人が、東広島市安芸津町の海に潜り、清掃活動を行いました。昨年6月からスタートし今回で3度目となる清掃活動やサークルの活動について、同サークル代表で生物生産学部水産生物科学コース 3年の西田雄介さんにお話を伺いました。
 

普段はどのような活動を行っているのですか?

不定期ですが、東広島キャンパスにあるプールで、トレーニングを行っています。週末には山口県の周防大島でよく潜っています。兵庫県の日本海側にある香美町香住区(かすみ)や、山口県の青海島などにも行きますね。伊豆の大瀬崎に行ったこともあります。
ほとんどのメンバーが大学からダイビングをはじめているので、新入生のライセンス取得合宿や、より上位のライセンスを目指すための勉強会なども行っています。

みなさん、大学入学後にダイビングのライセンスを取得するのですか?

新入部員のなかにはゴールデンウイークに行う春合宿でダイバー資格を取得する学生や、広島大学の教養教育科目(スクーバ)でダイビングを履修したことがきっかけで入部する人もいます。もともとシーアクアも、授業を履修してダイバー資格を取得した先輩たちが2006年に創設したサークルです。客員講師の弘中満雄先生の指導のもと、週末にプールトレーニングしたり、海で潜って安全に楽しむための知識と技術と経験を深めたりしています。

海での清掃活動や、今感じていることについて聞かせてください。

この清掃活動は昨年6月に同じ生物生産学部4年の佐藤初さんのよびかけで、広島大学校友会・広島大学同窓会主催のドリームチャレンジ賞の助成を受けスタートしました。以前から一緒に活動してきた広島修道大学、広島工業大学、広島国際大学、県立広島大学の学生たちにも声をかけ、今年の11月時点で計3回、安芸津漁港付近の海底の清掃を行いました。

集めたごみの中で最も多かったのは陶器やガラスの破片でした。食品の包装のプラスチックゴミも多々あり、それらは風化していま問題視されているマイクロプラスチックへと変わるでしょう。自然環境のなかで生活している以上、環境が悪くなれば他の生き物だけでなく人間も生きていくことは困難になります。

この活動を通じ、私たちは自然の一部であるということを強く自覚するとともに、一人一人が自然と接する機会を増やしていくことが大切だと思うようになりました。

最後に、西田さんにとってダイビングとは。

ダイビングは正しい知識と技術を習得すれば決して危険なスポーツではありません。陸上では見ることのできない景色や生物の様子が海の中にはあり、非日常感を味わうことができます。生涯スポーツの一つとして、美しい海を次世代に残しながら、一生の趣味として続けていこうと考えています。
  

【お問い合わせ先】

広島大学広報グループ

TEL: 082-424-6762
E-mail: koho*office.hiroshima-u.ac.jp
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(2019年11月取材)


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