法学部では,令和6(2024)年8月26日から29日にかけて,東京大学・東北大学名誉教授である河上正二先生をお迎えして集中講義「市民生活と消費者法」を開講しました。
講義は,市場における日常生活を消費者法の観点から検討し,特に民法との関係に注意しながら,今日の消費者法の構造と問題点を明らかにすることを目標として行われました。テーマは消費者契約法や食品問題,金融商品と消費者信用,欠陥住宅問題などと多岐に及びました。
後半では消費者庁により平成22年8月に設置された,旧統一教会の被害者救済のための有識者検討会の座長をお務めになった時のご経験から,施行された不当寄付勧誘防止法の実効性の課題について触れられ,真の被害者救済に向けた法律の見直しの必要性について語ってくださいました。
生活に身近な法律問題を題材とした講義への学生の関心は高く,多くの学生が今回の集中講義を受講しました。
素晴らしい集中講義を賜りました河上先生に厚く御礼申し上げます。