アジア志向のマネジメント人材教育
アジアマネジメントプログラム[AMP]は,アジア志向のマネジメント人材教育を提供するものである。
AMPでは,日本型マネジメントの知識と能力を備え,中国や東南アジア,インドなどアジアの日系企業で経営幹部として実践できる人材と,この分野における理論と実践の融合を体現した研究者の養成をめざしている。
理念・目標
AMPは,アジア諸国の経済発展に伴う人材養成ニーズの多様化に応えることを目的とする。経済発展に伴って,社会経済分野におけるアジア諸国からの留学生の関心は,従来の経済開発や社会基盤の整備から,日本型マネジメントを理解し実践することへと広がっている。
また,日本企業のアジア進出は,近年,より一層拍車がかかっている。日本企業は,中国を始めとするアジア諸国を生産拠点としてだけでなく消費市場としても位置づけるようになり,これに伴ってビジネスの現地化はさらに加速されている。その結果,日系企業が必要するマネジメント能力の多様化・高度化が進み,現地マネジャーの育成が新たな経営課題として浮上してきた。
とりわけ,日本企業の海外雇用全体の3分の1を占める中国において,日系企業の経営幹部人材の育成が急務となっている。このためAMPは,まず,中国の日系企業に優秀な人材を供給することを意図して,そこに就職を希望する留学生や日本人を対象にスタートすることとなった。
プログラムの特徴
AMPでは,他のプログラムと同様に,経営学・会計学を中心に分野横断的な多彩な教員陣によって,最新の理論やノウハウを教授されるとともに,アジア諸国の文化,ビジネスやマネジメントの特性に関する講義が提供される。
また,日本企業・日系企業におけるインターンシップに加え,企業などで働く社会人が大学院生の多数を占めるというマネジメント専攻の特徴を生かし,彼らとの交流を通じて,日本のビジネス現場や日本型マネジメントの特性に対する理解をいっそう深めることができる。
博士課程後期への進学
AMP修了後は,アジアへ進出している日本企業や日系企業へ就職するだけでなく,他のプログラムと同様に,研究者をめざして博士課程後期に進学することも可能である。
留学生への配慮や支援
- 秋季入学(10月)を選択することができる
- (公財)浦上奨学会よりAMP向け奨学生制度が提供されている(月額10万円、選抜試験による)
履修基準
1 履修基準
(1) 専門科目 30単位以上
(2) 研究指導
(3) 修士論文又は課題研究
履修方法
(1) 必修科目 10単位
講義 2単位
特別研究 8単位
(2) 選択必修科目 12単位以上
(3) 選択科目 8単位以上
計 30単位以上
(注1) 本表記載の授業科目のほかに,大学院共通授業科目及び他専攻・他研究科の授業科目のうち研究科が認めるものについては,4単位を限度として選択科目に含めることができる。
(注2) 履修する授業科目については,あらかじめ指導教員の承認を受けなければならない。
(注3) 選択必修科目の12単位を超えて履修した単位数は,選択科目の単位数とすることができる。
(注4) マネジメント特講の講義題目は,開講の都度教授会で定めるものとし,講義題目が異なる場合は,重ねて選択科目として履修することができる。
(注5) 選択科目におけるマネジメント特講は,最大8単位まで履修することができる。