東南大学外国語学院学術交流会(2012)

東南大学外国語学院(南京)との学術交流会を開催 (2012年3月19日)

平成24年(2012年)3月19日、マネジメント専攻は、国際交流協定締結校である東南大学外国語学院において学術交流会を開催しました。東南大学は、中国四大古都の一つである南京にあり、国家教育部直属の重点総合大学で、今年で創立110周年を迎えています。学術交流会は、敷地面積約246万m^2、学生数約15,000人が学んでいる新キャンパスで開催され、外国語学院の日本語専攻の関係者、約90名が出席されました。

はじめに、東南大学外国語学院日本語学部の劉克華学部長より、ご挨拶と当学術交流会の狙いについてご紹介頂きました。続いて、マネジメント専攻の江向華助教の司会により、マネジメント専攻在学中の4名の院生から研究報告を行いました。
 
「日中両国市民の歌による平和構築の事例研究報告」では、両国市民の直接交流による相互理解の継続が、平和維持、構築に重要な要素であることを改めて認識させられました。「小売業における水平競争力に関する研究報告」では、実際に中国に進出している日系大手小売業の比較実例の説明に対して、学生たちの身近な問題として熱心な議論が交わされました。「高齢者福祉施設に関する研究報告」では、高齢化社会に興味を持っている学生から、施設に行くことを拒む老人対策について、かなり鋭い質問も行われ、報告者の宿題となる場面もありました。「技術の国際標準化におけるライセンス問題の会計的研究」では、アジア・太平洋地域において、技術の国際標準化に関する諸外国との情報交換や知的財産の会計的な分析・評価の必要性等について論じられました。いずれの研究報告にも学生から流暢な日本語による質問が行われ、私たち発表者は大変驚かされました。
 
研究報告が終了した後、マネジメント専攻の盧濤教授から総評を頂きました。総評では、研究報告者に対しては発表が期待していたものであったこと、また、日本語専攻の学生に対しては不明な単語の概念を十分に調べて自分の意見が言えるようになって欲しいこと、そして今回の交流会が参加された学生たちの研究、学習の励みになって欲しいこと、といった心のこもったコメントを頂きました。マネジメント専攻の学術交流会は今回で3回目の開催となりましたが、この異文化を越えた学術交流は、交流先のみならず、同行させて頂いた私たち院生仲間との絆もでき、大変素晴らしい企画であったと思います。
 
最後に、このような機会を与えて頂きました村松専攻長及び関係者の方々、また、ご多忙中にも関わらず、この学術交流会の事前準備と中国まで引率して頂きました蘆濤教授、江向華助教、三宅東千田地区支援室長、そして現地で多大なサポ-トをして頂きました東南大学4年生の陳さんに心よりお礼を申し上げます。
 
なお、この学術交流会は、来年度も継続して行われる予定となっています。

(盧ゼミ・三川平作 記)

学術交流会の写真
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