中国海洋大学学術交流会(2013)

中国海洋大学(青島)との学術交流会を開催 (2013年3月16日)

平成25年3月16日、社会科学研究科マネジメント専攻は、国際交流協定締結校である中国海洋大学において第4回協定校学術交流会を開催しました。

中国海洋大学は山東省青島市に位置し、国家教育部の直轄下に置かれた、海洋と水産学科を特色とし、理学、工学、農学、医学、経済学、管理学、文学、法学、教育学、歴史学などの学科を有する重点総合大学です。また、国家「985プロジェクト」と「211プロジェクト」の重点大学にも指定されています。

学術交流会は、外国語学院の日本語専攻の学部生、院生など関係者、約50名が出席されました。

はじめに、社会科学研究科マネジメント専攻の江向華助教より、マネジメント専攻の紹介ならびに当学術交流会の目的、狙いについて説明いただきました。引続き、中国海洋大学の大学院生の王涛さんの流暢な日本語の司会のもと、マネジメント専攻4名より研究報告を行いました。

「テレビショッピングとネットショッピングに関する高齢者の消費活動」は、高齢化社会における情報化の観点から高齢者の消費活動を分析する観点について、学生からの熱心な議論が交わされました。「情報システム活用のための促進要因に関する研究」では自社の業務プロセスに情報システムをいかに取入れ活用していくのか、事例をもとに活用の促進要因について論じられました。「日本伝統的工芸品中小製造業におけるユーザ・イノベーション」では、熊野の化粧筆を研究事例として伝統工芸品の衰退を解決し、積極的な成長へと導いたユーザ・イノベーションの取組みについて論じられました。有名なブランドとの提携もあり、特に女子学生の関心が集まりました。「製品開発ネットコミュニティにおける消費者の情報提供動機」では、製品開発活動に関わるという消費者の経験が企業-消費者間で共創される仕組みについて多くの学生の関心が集まりました。いずれの研究報告にも学生から流暢な日本語による質問が行われ、研究のみならず日本の文化に対する関心の高さにも私達発表者は大変驚かされました。研究報告とあわせて行った自己紹介や就活の様子などにも質問が及び、短い時間ではありましたが学生同士の交流がより深まった瞬間を感じました。

学術交流会のみならず、多くの学生に交じって学生食堂で朝食を取るなど、青島市での生活を通して数々の交流の中、中国の素晴らしさを経験することができました。また、院生間の絆も強くなり、充実した3日間を過ごすことができました。

最後になりましたが、このような素晴らしい機会を与えていただきました村松専攻長をはじめ関係者の皆様、学術交流会の事前準備から中国への引率など多岐にわたり支援いただきました江助教、東千田地区支援室 清須様、そして現地にて細やかな気配りのもと私達をサポートいただきました、中国海洋大学4年の徐さんに心よりお礼申し上げます。

なお、この学術交流会は、来年度も継続して行われる予定となっております。大変有意義な機会ですので今後もマネジメント専攻の院生の皆様に、ぜひ参加いただきたいと思います。

(村松ゼミ 徳田美智・記)

学術交流会の写真
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