東南大学外国語学院学術交流会(2015)

東南大学外国語学院(南京)との学術交流会を開催(2015年3月20日)

平成27年(2015年)3月20日、マネジメント専攻は、中華人民共和国江蘇省南京市の東南大学(英語名:Southeast University)九竜湖キャンパスにおいて学術交流会を催しました。学術交流会は、広島大学側からはマネジメント専攻の盧教授と博士課程前期生3名、博士課程後期課程1名の計5名、東南大学側は呉教授をはじめとして日本語学部担当教員、院生、学部生の計約70名が参加して、2時間にわたり実施されました。

マネジメント専攻の国際交流協定校との学術交流会は今回で6回目を迎え、東南大学における交流会も2回目となりました。前回2012年に実施した東南大学との学術交流会の後、この約3年間に、東南大学からはマネジメント専攻へ留学生を受け入れたり、広島大学からはマネジメント所属教員が東南大学で特別講義を行ったりして、相互の交流が着実に深まっている中で、今回訪中したマネジメント専攻参加者は温かな歓迎を受けました。

交流会では、はじめにマネジメント専攻の盧教授が、これまでの相互交流を振り返り、交流の意義を説明されました。盧教授はその後、会の進行も担当されましたが、先生のユーモアと教養に溢れる語り口のお陰で、一同和やかな雰囲気となり、真剣な中にも笑顔の絶えない交流会となりました。

マネジメント生4人は、それぞれ20分間準備してきたプレゼンテーション・スライドを用いながら、自らの研究のあらましを発表しました。発表者は4人とも別々のゼミに所属していたためか、発表内容は、日本の英語教育の評価に係る現状報告や、日本企業における外国人労働者の有効活用に関する課題、大学の授業における協同作業が社会人基礎力におよぼす影響についての報告、市場のおける価格決定のメカニズムの分析と新たな手法の提案で、テーマが多様な分野にわたっていましたが、東南大学の学生たちはどの発表にも興味をもって聞き入っていました。広島大学側参加者が驚いたのは、発表後のQ&Aで質問した東南大学の学生の日本語の流暢さで、改めて東南大学の教育レベル及び学生の能力の高さを実感することができました。また、学術交流会終了後にも発表者に個別に質問に来る姿も見受けられ、東南大学の学生の真摯な態度にも感銘を受けました。

学術交流会終了後には、別業務のため今回の会には参加できなかった日本語学部長の劉教授との意見交換会も実施されましたが、劉先生からは次回は東南大学の学生にも発表させたいなどといった今後を見据えた意見が出されました。

全体を振り返って、今回のマネジメント専攻による訪中が、2大学間の学術交流の今後の深化・拡充に資するものであったと感じると共に、願わくは大学にとどまらず日中両国の国家間の関係改善・強化に繋がって欲しいものです。

最後に、今回の企画に携わっていただいた全ての関係者の方々に、心からお礼申し上げます。

(記録担当 M2 久保田眞吾)

学術交流会の写真


up