<在学生からのメッセージ>下宮 勇生

下宮 勇生

博士課程前期
平成26年度入学
村松ゼミ

私は大学時代に、地域・企業の新しい商品や事業の開発をプロデュースしていく事業で起業し、自分の会社を10 年間経営してきました。すべて我流の経営手法で、実務の中から経験し考え事業を行ってきましたが、自分の考えや経験・マーケティング手法を理論的に体形化 出来ていないため、伝えていくことの難しさを感じておりました。そんな悩みを、大学時代にご指導いただいていた恩師達に相談すると「理論と実践の融合」を 理念としている本専攻を紹介され、入学を決心しました。

入学してみて感じたことは、通常の仕事の業務ではフォーカスすることのない「視点」や、今だけでなく過去や未来を考えた時間的な「視野」、そして仕事で発 見する課題を、研究者として見た時の「視座」という、三つを体感できます。決して、先人たちの難しい論文や専門書を読み解き、知識を得ることだけでなく、 働く実践の場の「見え方」や「行動」が変わります。例えば、読む本が自己啓発本やハウツー本から、専門書に変わりました。職場で起きた問題を目の前の事象 の処理でなく、経営システム全体の課題として考えられるようになりました。

このように感じられるようになるまでに、仕事と大学院の両立は、時間的な部分で本当に大変でした。しかし、同じように研究に取組む、世代や国籍を超えた仲 間ができ、協力し励まし合うことで、とても充実した大学院生活を送ることができています。


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