広島大学大学院総合科学研究科 隠岐さや香准教授が、「第9回日本学術振興会賞」の受賞者の一人に決定しました。
この「日本学術振興会賞」は、将来の学術研究のリーダーとして、後のノーベル賞候補者となるようなフレッシュな研究者をいち早く顕彰することにより、今後の研究にチャンスを与えブレークスルーを促そうとするものです。
選考は、世界トップレベルの研究者である江崎玲於奈先生、野依良治先生などにより構成される審査会で厳正に行われ、今回の受賞者24名が決定されました。
なお、受賞者の数は、今回を含めて総計195人となります。(広島大学では、2人目の受賞となります)
また、日本学士院において、これら24人の日本学術振興会受賞者の中から、日本学士院学術奨励賞の受賞者が選ばれることになっています。
授賞式については、平成25年2月に日本学士院(東京都台東区上野公園7-32)において、日本学士院学術奨励賞と同時に執り行われる予定です。
隠岐准教授の授賞の対象となった研究業績は「パリ王立科学アカデミーを中心とした18世紀フランスの科学技術史的、社会史的研究」であり、18世紀のフランスにおける「アカデミー」(学士院)における科学活動、科学者共同体、社会制度、政治動向の相互関係のさまざまな局面について、未調査の文書館資料等を利用して実証的に解明し、科学的、技術的専門知識の担い手、実践家としての「専門家」が社会的に一定の位置を占めるようになる複雑な過程を解明したことによるものです。
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