法学部では,令和7(2025)年8月18日から22日にかけて,西オレゴン大学准教授である有本美幸先生をお迎えして集中講義 "Introduction To Criminal Justice"を開講しました。
講義は英語で行われ、刑事司法プロセスとそれに関連する様々な問題について触れられていました。アメリカの刑事司法制度の構成要素である警察、裁判所、矯正分野についての多様な視点が、ビデオの視聴やインタラクティヴツール等を用いて提供されました。これを元に犯罪、法律、正義について議論し、犯罪の因果関係についての一般的な理論が検討されていきました。
"Online casino is illegal but casino may be open in Yomeshima after the Expo.Are You concerend about opening casino in Japan?"
"Do you believe that gun possession is necessary in Japan?"
"Do you think all drug use should be strictly regulated/prohibited?"
"Do you agree with plea bargaining?"
インタラクティヴツールを用いたリアルタイムアンケート。先生からの質問に学生の皆さんがスマートフォンから回答を送り、瞬時にスクリーンに回答の内訳が投影されます。この結果について考察が加えられていきました。
公判前のプロセスと裁判量刑についての検証を行いました。ここでは、有罪判決を受けた三人の被告にどんな量刑が適当かグループで議論してもらうということを行っています。「被害額も前歴も状況も年齢も全く同じ、異なるのは被告人が広大の4年生か、無職の若者か、アルバイトの若者かという職の部分のみ」というシナリオで議論しました。本来なら量刑は同じでなくてはならないのですが、法的な理由を超えたところで(人種や性別など)判断されることはよくあり、それを実感するためのアクティビティです。
オレゴン州立刑務所の様子をビデオで視聴。受刑者が作った見事な庭園や、TM(超越瞑想)の実施等が映し出されました。ここでは、受刑者のストレスを軽減して将来の再犯率を下げるための矯正教育が行われ、これが大きな成果を上げていることが紹介されました。
参加した学生は刑事司法の在り方についての新しい視点が提供され、熱心に受講していました。素晴らしい授業を行ってくださり、誠にありがとうございました!

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