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集中講義「市民生活と消費者法」が行われました

   法学部では,令和7(2025)年8月18日から22日にかけて,東京大学・東北大学名誉教授である河上正二先生を昨年度に続いてお迎えして集中講義「市民生活と消費者法」を開講しました。

   講義は,市場における日常生活を消費者法の観点から検討し,特に民法との関係に注意しながら,今日の消費者法の構造と問題点を明らかにすることを目標として行われました。テーマは消費者契約法や広告表示、理容・医療サービス、宗教と不当献金、などと多岐に及びました。そして集団的被害の救済や、これからの消費者法のあり方に向けてご説明いただきました。

お盆明けにも関わらず、多くの学生が集まり、熱心に聞き入りました。

講義終了後、参加した学生からは「生身の人間の脆弱性、という言葉がとても印象に残りました」「クーリングオフ等、名前こそ知っていてもよく中身を知らない制度についても詳しいご説明をいただき、とても良かったです」等といった感想が寄せられました。「今後何か消費者トラブルに巻き込まれた時は落ち着いて冷静に対処し、消費者ホットライン(188番)を活用したい」といった声もありました。

その他にも、「消費者法を学ぶことは、特別な法を新たに学ぶのではなく、むしろ民法の理解を生活レベルに落とし込んだ形で深く学ぶことに繋がるのだと思いました。抽象的な条文の意味がより具体的に見えてくるようになりました」等といった感想が寄せられました。更に「将来教師を目指しており、子どもたちにどのような消費者教育を行うのか熟考するいい機会になりました」という感想もありました。5日間という短い期間でしたが、受講した学生の皆さんが得たものは非常に大きかったようです。

今年度も素晴らしい講演を行ってくださり、誠にありがとうございました!


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