第6回ランチタイムセミナーを開催しました。



 12/18(火),理学研究科の片山郁夫准教授(地球惑星システム学専攻)による,第6回ランチタイムセミナー「地球内部の水の動きを捉える!」を開催し、約20名の学生・教職員が参加しました。

 セミナーは,まず同じ日本の中でも地震の発生や火山の分布に地域性があることの説明から始まりました。東日本には地震や火山も多いが,西日本(特に中国地方)には少ない,その違いの要因は水にあるのではないかという仮説を立てて,検証を行っているとのことでした。水は岩石を柔らかくして地震を起こしにくくすることと,水は岩石を溶けやすくしてマグマの生成に関与することの説明がありました。

 そして,その水はどこから来るのかの説明に移り,日本の場合は太平洋のど真ん中の中央海嶺という所でプレートが生成され,そこで水が取り込まれてプレートの移動とともに日本付近まで移動し,日本の地下に潜り込んでいくとのことでした。

 そして東日本の太平洋プレートは古く乾燥しているため,水が深部に運び込まれて地震が頻発するとともに,マグマが生成されて火山活動も活発であるが,逆に西日本の太平洋プレートは新しいため,移動してきた水は地表近くの浅いところで循環し,地震の発生も火山の活動も少ないとの説明がありました。

 片山先生の分かりやすいパワーポイントのスライドと説明で進行し,質疑応答も活発に行われ,充実したセミナーとなりました。

片山 郁夫先生 活火山の分布 セミナーの様子


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