ニーベルンゲンの哀歌

ニーベルンゲンの哀歌

岡﨑忠弘 訳

ページ:204ページ
ISBN:978-4-86265-941-5
発行年月:2021年12月16日
定価:(本体2,800円+税)
出版社:鳥影社

『ニーベルンゲンの歌』の激越な特異性とその社会的位置を照射する続篇『哀歌』。待望の本邦初訳。
世界記憶遺産の写本「ニーベルンゲン物語」は、本来、『ニーベルンゲンの歌』(3/4)と『ニーベルンゲンの哀歌』(1/4)から成っている。本書は『ニーベルンゲンの哀歌』を完訳し、詳細な訳注と解説を付す。

このキリスト教倫理観による解釈が、本体『ニーベルンゲンの歌』の特異性を逆に照射している。受容者は、『哀歌』を通して、本体の生の奔放さとその運命的滅亡を改めて思い知る。…(中略)…
『哀歌』あっての『ニーベルンゲンの歌』なのである。(「あとがき」より)

(帯文より)

目次

プロローグ 歌い起こしの弁(原文1行-24行)
本編1 『ニーベルンゲンの歌』の出来事の語り直し(25-586)
本編2 『ニーベルンゲンの歌』の出来事の後の展開(587-2560)
本編3 使者派遣とディエトリーヒらの旅立ち(2561-4294)
エピローグ 記録のこと(4295-4322)
追記 エッツェル王の行方(4323-4360)

訳注
解説
主要人名・地名表
使用テキスト・参考文献
あとがき


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