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【2019/7/6開催・東千田】第51回中四国人類学談話会「平和の人類学―長崎から―」を開催します

平和の人類学―長崎から―

下記のシンポジウムを開催します。
参加無料・予約不要です。奮ってご参加下さい。

日時

2019年7月6日(土)14:00~17:00
 

会場

広島大学東千田キャンパスM304(広島市中区東千田町1-1-89)

当日の流れ

  • 14:00~14:10 趣旨説明
  • 14:10~14:40 話題提供

  講演者:宮崎広和氏(ノースウェスタン大学人類学科教授)
  テーマ:「ヨブ・ゲルニカ・親善人形―核なき世界という希望の社会性」)

この講演では、核なき世界という希望と並列的に、その周辺で、それと連動しながら発現してきた別の形の希望と未来性に光を当てる。とりわけ、ここでは、長崎のふたつの重要な文化的取り組みにおいて表現される希望と未来性の形に注目する。まず、最初に、「私は以来市蔵と申します」(2015年)や「フェイクコメディ」(2018年)など、ヨブ記に着想を得た作品において、芥川賞作家で長崎原爆資料館・前館長、青来有一が表現してきた、弱い神と弱い人間の関係性における希望と未来性を検討する。次に、1927年に渋沢栄一とシドニー・ギューリックの努力で始まり、戦後再発見されて、今日まで各地で継承されてきた日米親善人形の交流を、パブロ・ピカソのゲルニカに啓発された子供たちによる平和壁画制作の世界的な運動「キッズ・ゲルニカ」へと発展的に展開する中で、長崎親善人形の会・会長で、元長崎新聞文化部・記者の山下昭子が体現してきた、大人と子どもの共同作業における希望と未来性を検討する。長崎の核兵器廃絶へ向けた取り組みに深く関わりながら、その周辺で、そしてそれと並列的に展開してきたこの二人の文化的活動を、「関係性としての平和」(小田博志・関雄二編『平和の人類学』)という枠組みとの関連で検証しながら、人と人、人とモノ、人と超越的な存在の関係性の中で生成される希望と未来性について理論化を試みたい。

  • 14:50-15:50 コメント・質疑応答(1)(各20分)

   青来有一氏(作家、長崎原爆資料館・前館長、長崎大学核兵器廃絶研究センター・客員教授)
   山下昭子氏(長崎親善人形の会・会長、元長崎新聞文化部・記者)

  • 16:00-17:00 コメント・質疑応答(2)(各20分)

   中空 萌氏(広島大学大学院国際協力研究科・講師)
   小田博志氏(北海道大学文学研究院・教授)

入場料

無料

懇親会について

18:00頃から広島市内にて懇親会を予定しております。
懇親会に参加をご希望の方は、事前に以下の問い合わせ先にあります事務局にご連絡ください。

懇親会費:5,000円(学生3,500円)

【お問い合わせ先】

中四国人類学談話会事務局
〒739-8521 広島県東広島市鏡山1-7-1
広島大学大学院総合科学研究科
長坂 格

E-mail: chushikoku604[a]gmail.com ([a]は@に置き換えてください。)


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