近年、AIやVRを活用して、戦争の記憶を伝えようとする取り組みが広がっています。これらの技術は、歴史を継承する新たな方法として注目されている一方、その活用の意味や課題について十分な検討が行われないまま導入が進められている側面があります。技術の発展と社会への浸透が避けられない現状において、私たちは改めて「記憶を伝える」「継承する」とはどういうことなのか、その倫理的・文化的意味を問い直す必要があります。本ラウンドテーブルでは、原爆、ホロコースト、空襲など、戦争の歴史や表象をめぐる考察を続けている研究者がそれぞれの視点から話題提供を行い、テクノロジーと歴史継承にまつわる課題について、参加者とともに議論を深めます。
日時:2025年11月21日(金) 18:00~19:30
場所:広島大学東千田キャンパスA501とオンラインのハイブリッド
話題提供
中尾麻伊香(広島大学准教授) 「テクノロジーと「継承」(趣旨説明)」
ラン・ツヴァイゲンバーグ(ペンシルバニア州立大学教授)「ホロコースト:イスラエルにおける記憶の武器化」
加藤有子(名古屋外国語大学教授) 「アーカイヴ写真のカラー化と「リアリティ」: 技術と倫理、歴史への責任」(オンライン参加)
四條知恵(広島市立大学准教授) 「AIによる写真のカラー化が覆うもの」
柳原伸洋(東京女子大学教授) 「空襲は「伝わる」のか?:「トラウマ」なき戦争表象について」(オンライン参加)
根本雅也(一橋大学講師) 「何のためのリアリティなのか:「継承」を考える」
参加費無料・要事前登録
参加申し込みフォーム https://forms.gle/op3gj4vnnp9nNJh48
【問合せ先】
広島大学大学院人間社会科学研究科人間総合科学プログラム及び総合科学部
准教授 中尾 麻伊香
E-mail:mnakao[ *]hiroshima-u.ac.jp
(注: [ *]は半角@に置き換えてください)

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