【お知らせ】附属福山中学校3年生 大学訪問【先進理工系研・統合生命研コース】を受け入れました

 2020年10月16日(金)に広島大学附属福山中学校3年生が大学訪問で広島大学を訪れました。午後のコース別研修では、24名の生徒が先進理工系研・統合生命研コースを選択し、3班に分かれて3つの研究室を交代で見学しました。研究室の公開にご協力くださったのは,統合生命科学研究科(生物工学プログラム/工学部3類)加藤純一教授、ナノデバイス・バイオ融合科学研究所(先進理工系科学研究科/工学部2類) 黒木伸一郎教授、先進理工系科学研究科(量子物質科学プログラム/理学部物理学科)松村武教授 の3名です。

 加藤純一教授からは、アニメの中に見られる未来の技術をきっかけとして、これまでに世界中で研究され、発見されてきた菌や酵母等のデータベースがあり、科学技術の発展・新発見には継続・積み重ねが重要であるとお話しいただきました。また、研究室内の実験機器を見せていただきました。蛍光顕微鏡の部屋では、昨今の新型コロナウイルス関連の報道でよく聞くようになった「PCR検査」に用いられるものと同じであると聞き、生徒の皆さんが高い関心をもって質問をしていました。

 黒木伸一郎教授からは、クリーンルームを外から見学しつつ、内部の環境がどれぐらい清潔に保たれているのか、またその維持のために様々な工夫があることをご説明いただきました。また、研究所内では,クリーンルームで作られた半導体デバイスを用いた実験が日々行われていること、それらの実験は、5年後10年後の未来に使われる可能性があるデバイスの開発のために行われていることをご説明いただきました。

 松村武教授からは、「身の回りの自然現象と物理」をテーマに、実験する機会を提供していいただきました。アルゴンや酸素といった気体を詰めた風船やLEDを液体窒素で冷やし、形や色が変化していく様子を観察しました。また、松村教授が自作したという簡易分光器を用いて、太陽光や蛍光灯の光の波長の違いを観察したりしました。

 どの研究室においても、生徒たちは熱心に見学し、講師の先生へ積極的に質問をしていました。一つの質問が次の疑問をかきたて、話がどんどん膨らんで時間が足りないほどでした。
今回の研究室訪問が、生徒の皆さんの進路決定の一助になることを願っています。


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