略歴
沖縄県出身。沖縄国際大学総合文化学部英米言語文化学科卒、同大学大学院地域文化研究科英米言語文化専攻修士課程修了、ケント大学映画学科修士課程修了、キングズ・カレッジ・ロンドン映画学科博士課程修了。岡山理科大学教育推進機構基盤教育センター教育講師、同大学教育学部中等教育学科講師を経て、現職。第4回日本映画学会賞、映画評論大賞2017、第7回アジア未来会議優秀論文賞ほか受賞。
教育・研究内容
沖縄をめぐる映像を中心に日本、韓国、台湾、香港といった東アジアの現代映画についてこれまで論文を発表してきた。さらに、異文化間アダプテーションや、映画における記憶や歴史の表象といったテーマにも関心をよせている。研究のかたわら、映像翻訳や国際映画祭のプログラミングにも、ときおり携わっている。教育面では、映像テクスト分析を基礎におき、映像から見出される意味を社会や歴史のコンテクストのなかに位置づけて理解できるようになることをめざしたい。
主な研究業績
- 「フィリップ・マーロウが教えるハードボイルド・ウェイ・オブ・ライフ―村上春樹とレイモンド・チャンドラー、そして「シドニーのグリーン・ストリート」―」麻生享志監修、曾秋桂編『村上春樹におけるウェイ・オブ・ライフ』淡江大學出版中心、2025年、111-140頁。
- 「村上春樹の逐語訳表現―レイモンド・チャンドラー作品の日本語訳の分析―」『早稲田大学国際文学館ジャーナル』3号、2025年、11-22頁。
- 『村上シネマ――村上春樹と映画アダプテーション』森話社、2024年。
- 「映画批評に見る創作のインスピレーション――鈴木清順の映画と村上春樹『騎士団長殺し』の比較を通して」『映像学』108号、2022年、101-121頁。
- “Landscape and the Crisis of Representation in Nakae Yūji’s Panari nite.” Journal of Japanese and Korean Cinema, vol. 13, no. 2, 2021, pp. 22-37.