内海文化研究施設

広島大学大学院文学研究科では,早くから,瀬戸内海を中心とする内海文化に深い関心をもち,各研究室において,それぞれの分野から研究を進めてきましたが,内海文化の総合的な研究に向けて,昭和47年に「内海文化研究室」が創設されました。その後,「瀬戸内海言語資料室」「帝釈峡遺跡群発掘調査室」「角筆資料研究室」等が包摂されて,現在の「内海文化研究施設」ができました。

この施設では,歴史・地理・言語・文学・思想史等,多方面にわたって,独自の文化圏の特色を解明することにつとめています。また『内海文化研究紀要』を通算43号発行して,学界に大きく寄与しています。同時に,愛媛県大三島・岡山県真鍋島・大分県姫島・広島県厳島等の調査をおこない,多分野が密接に連携して,総合的に研究しています。

遺跡の発掘や,海を舞台に活躍した人びとの歴史の調査,島民の現在のくらしや言語文化を訪ねてのフィールドワークなど,魅力的な研究の数々が,皆さんの積極的な参加を待っています。

帝釈峡遺跡発掘調査

▲帝釈峡遺跡発掘調査の現場

角筆資料

▲角筆資料(「シヨウ」なる角筆の書入)

厳島神社

▲厳島神社


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