太田 亨[詳細]

略歴

1975年生、広島私立修道高校卒業、広島大学文学部文学科中国語学中国文学専攻卒業(1998)、広島大学大学院文学研究科博士課程前期修了(2000)、広島大学大学院文学研究科博士課程後期修了(2003)、広島商船高等専門学校講師(2003)、愛媛大学准教授(2007)、広島大学准教授(2023)

教育・研究内容

日本中世の漢文学を牽引していたのは禅宗に帰依する禅僧です。彼らは膨大な中国作品を熟読玩味して消化し、それら利用して自らの思いを漢詩文に表しました。禅僧が漢籍を受容した実態や、漢詩文に表れた禅僧の思想・思考について追究しています。また、これまで高等専門学校や大学の教育学部に勤めてきたことから、漢文教育における教材の意義についても追究しています。

主な研究業績

  • 仁甫聖寿抄『続臆断』(慶應義塾大学斯道文庫所蔵)瞥見(『杜甫研究年報』第4号、pp64-78、2021)
  • 抄者「月谷周進(養雲翁)」の学統をめぐって(『かがみ』第51号、pp35-57、2021)
  • 日本中世禅林における杜詩受容―義堂周信・絶海中津が果たした役割を中心に―(『佐藤利行教授還暦記念日中比較文化論集』白帝社、pp303-325、2019)
  • 国語における漢語・漢文の位置付け―高校の漢文授業導入期について―(『日本語学』、第33巻第8号、pp50-61、2014)
  • 建仁寺両足院所蔵『柳文抄』の編纂者について―国立歴史民俗博物館所蔵五山版『新刊五百家註音弁唐柳先生集』書き入れ者との関係―(『国語国文』、第七十八巻第一号、pp1-15、2009)


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