上野 貴史[詳細]

略歴

1966年生、大阪府出身、桃山学院高等学校卒業(1984)、山口大学人文学部卒(1988)、山口大学大学院人文科学研究科(1991)、広島大学大学院博士課程後期修了(2003)、大阪女子短期大学講師(1992)、同助教授(2000)、同准教授(2007)、同教授(2012)、広島大学大学院文学研究科准教授(2015)

教育・研究内容

言語学が科学の一学問として発達した歴史言語学から、構造言語学や普遍文法にみられる言語事象を講義・演習形式で教育を行っている。
専門分野では、①「言語形式の通時的変化」、②「語形成の生成過程」、③「非対格構造における統語現象」をテーマとして研究している。①においては、イタリア語における音韻・形態・統語変化を文学作品をコーパスとして調査している。②においては、イタリア語・英語の複合語・派生語の生成過程を研究する中で、過去分詞派生語についての指摘を行い、これを契機として、現在③の非対格構造の統語論を研究している。また、日本語対照言語学に関する教育と研究も行っている。

主な研究業績

  • 『いつでもそばにイタリア語:単語×文法で身に付く4500語』朝日出版社,2016年
  • 『近代語成立期におけるイタリア語名詞句の研究 : イタリア語史での19世紀レオパルディ散文の位置づけ』創成社,2005年
  • The Diachronic Shift of the Complementizer che in Italian: The Finite Complement Sentence of the Verbs sembrare and parere, 『ニダバ』45,pp.1-10,2016年
  • 「小節構造における不定詞補部 : 再構造化構文におけるdi-INFとφ-INF」『言語文化学会論集』43,pp.3-17,2014年
  • 「過去分詞の統語機能と派生語」『イタリア学会誌』60,pp.89-110,2010年
  • 「語彙部門におけるイタリア語複合語」『ロマンス語研究』31,pp.21-30,1998年


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