システムサイバネティクス専攻とは

本専攻では,複雑化するシステムの諸問題を解決するための研究開発,実システムを解析・設計・制御・運用するための技術を身につけた人材を育成する教育を行っています。

20世紀の科学技術の進歩が現代の豊かな生活を実現する大きな原動力となった反面,深刻な環境の悪化や経済格差の拡大による社会不安の醸成などをもたらしたのも事実です。また,人間を取りまくあらゆるシステムが複雑化,巨大化したことにより,ほんの小さな事故がきっかけとなって制御不能な大規模な混乱を惹起する可能性も否定できません。したがって,よりよい社会を構築していくためには,大規模複雑システムに起因する諸問題を根本的に解決し,人間にやさしい理想的なシステムを構築することが必要です。このような人間を要素として含む複雑システムを解析し,よりよいシステムを計画・設計するための理論や方法論を確立するためには,既存の学問分野にとらわれることなく,目的達成に必要な研究領域を統合することが必要です。システムサイバネティクスとは,電気・電子・システム・情報・数理系学問を基礎とし,21世紀の人類の理想的な社会を構築するために,今後,ますます複雑化,大規模化,高機能化するであろう人間を取りまくさまざまなシステムに起因する諸問題の数理情報的解明と革新的なシステム工学的方法論を究明するものです。

本専攻では,多様性に富むシステムの基礎論を究明するシステム基礎講座,人間と機械からなるシステムを解析・制御・設計するための新しい理論と技術の構築を目指すサイバネティクス応用講座の2講座を設けて,システムサイバネティクスという新しい学問分野の発展を目指しています。

また教育面に関しては,システムの数理、計画、制御、解析に関する基礎論と,基礎理論・方法論を駆使して現在社会に存在する様々な実システムを扱う応用論をバランスよく配置しています。そして,情報工学専攻と連携しながら,幅広い基礎知識と最新の技術・応用に関する深い専門知識を備え,様々な実システムをシステムサイバネティクスの観点から解析,設計,制御,運用するための技術を身につけた人材を育成します。


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