障害者歯科学(口腔健康発育歯科 障害者歯科)

岡田 芳幸 教授

【研究キーワード】
発達・加齢適応、疾病予防管理、中枢性循環調節、先天性心疾患、筋交感神経活動

【最近のハイライト】
循環器疾患や先天性心疾患の患者を対象に中枢性循環調節機構を評価しています。具体的にはマイクロニューログラフィー、心血管エコー、ストレインゲージ法を用い、中心動脈の器質的・生理的機能や、血管調節性交感神経活動、左室機能などを測定します。また、これらの機能と口腔の炎症との関係や加齢による影響も調べています。

研究者総覧へのリンク

教育内容
急速な医療技術の進歩により、疾患や障害を伴いながら生活をしている人口が急増しました。加齢や染色体異常に関連した疾患による歯科治療中の偶発症も多いとから、これに対応し、安全かつ高度な歯科医療を提供できる歯科医師が求められています。そのための知識や技術を習得するとともに、自らが偶発症の発生メカニズムを見出し、それを社会に還元できる能力を身につけます。

研究内容
1.循環器疾患・先天性心疾患患者における中枢性循環調節機構の評価
2.局所麻酔薬に添加された血管収縮剤が血圧反射感受性に与える影響
3.口腔炎症と中心動脈硬化度の関連性と血圧反射感受性への影響
4.ブラキシズムと低酸素睡眠が中枢性循環調節機構に与える影響
5.亜酸化窒素吸入による疼痛性昇圧応答の抑制に関する研究
6.鎮静薬による循環抑制と中心動脈における脈波成分の関係
7.運動トレーニングが口腔免疫機能に与える影響

【写真説明】 血圧変動は圧受容器が存在する動脈で感知され、求心性に循環中枢に情報が伝えられる。その情報を元に末梢血管を調節する筋交感神経活動が遠心性に制御され、血圧を一定に保つ。血管エコーを用い、中心動脈の変動を(図左方)、マイクロニューログラフィー法を用い、ヒト交感神経活動を(図右方)評価している。


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