市村 謙太(2024年12月時点 3年生) 

留学

私は高校生の頃から英語を学ぶことや話すことが大好きで、いつか英語圏で留学してみたいという夢を抱いていました。大学に進学すると、自分で使える時間が想像以上に多いことに気づき、この貴重な時期を活かして留学を実現しようと決意しました。しかし、留学への夢を叶えると同時に、卒業時期を遅らせたり、就職活動に支障をきたしたりすることは避けたかったため、一年次から綿密に履修計画を立てました。
 

特に、二年生前期は通常よりも多くの科目を履修し、同世代の友人たちよりも忙しい日々を過ごしました。不安やプレッシャーを感じることも多くありましたが、講義に集中し、こまめな復習を心がけることで着実に単位を取得しました。その結果、心配事なく留学に臨むことができました。
 

私が留学先に選んだのは、イギリスのカーディフ大学です。留学が初めての海外経験だったこともあり、13時間のフライトや入国審査を一人で乗り越えられるのか、という不安がありました。しかし同時に、「どんな世界が待っているのだろう」という期待感で胸が高鳴っていたことを今でも覚えています。
イギリスでの生活は、驚きと発見の連続でした。たとえば、突然のバスのストライキや街中で物乞いをする人の姿を目の当たりにし、日本の平和さを改めて実感しました。また、文化の違いに触れる中で、異なる価値観を理解することの大切さを痛感しました。
 

留学中、特に印象に残っているのは、日本語を学ぶ現地の学生たちに対して週2回の会話授業を担当した経験です。教育学部の学生ではなく、塾講師の経験もなかった私にとって、この依頼は非常に挑戦的でした。初めの頃は授業の進め方や学生との接し方に戸惑い、満足のいく授業ができなかったこともありました。しかし、回数を重ねるうちに学生たちとの信頼関係が築かれ、彼らの日本語能力が向上する姿を見ることに大きなやりがいを感じました。特に、来年日本へ留学予定の学生たちが、私の授業を通して日本への期待を膨らませてくれたことは、忘れられない思い出です。
 

留学を通じて、私が学んだ最も重要なことは、「視野を広く持ち、多様なものに興味を持ち続けること」です。留学先で多くの国から来た友人たちと交流したことで、世界をより身近に感じ、海外へのハードルが大きく下がりました。また、異文化を体験することで、これまでの自分の価値観や考え方を見直す機会を得ることができました。
高校生の皆さんには、ぜひ自分が「やりたい」と思ったことに積極的に挑戦してほしいと思います。大学生活は自分の可能性を広げる絶好のチャンスです。後悔のないよう、進路選択をじっくり考え、自分の未来を切り拓いていってください。


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