在学中に取り組んだこと
私は、高校を卒業後、別の大学の工学部に入学しましたが、明確な理由なく学部選択をしてしまったことで学びたいこととのギャップがあったことから退学しました。その後の進路に悩んでいましたが、広島市内にあること、学費が安いこと、経済や経営について学べることに魅力を感じ21歳の時に広島大学経済学部夜間主コースに入学しました。
入学後の簿記の講義で簿記・会計の学習を始め、その延長で公認会計士という職業を知り、公認会計士の勉強を開始しました。公認会計士は上場企業が提出した財務諸表に対して監査を行い、投資家の意思決定材料となる財務諸表の適正性を保証することを独占業務とする職業です。また、公認会計士は監査だけでなく会計、経営、税務の専門家として企業内経理や独立開業などキャリアの選択肢が広いことが魅力とされています。
私は2年間の受験勉強の末に合格しましたが、受験勉強と大学の両立において経済学部夜間主コースに通っていてよかったことをいくつか紹介します。 昼間は資格の予備校の通信講座で学習を進め、夕方18時からは大学に通っていました。授業は夜からの2限に集中しているため、昼間にまとまった勉強時間を確保することができました。広島大学は自習室も充実しており、集中して学習する環境が整っています。自習室では、公務員試験や司法試験の勉強をしている学生たちと一緒の環境で勉強することができ、さらに真剣に勉強をする姿勢に刺激を受けました。
次に、夜間主コースの学生は年齢やバックグラウンドが非常に多様なことが魅力です。グループワークなどでの交流機会に話してみると、各々が様々な経験や視点を持っており、とても興味深い話を聞くことができました。また、そのような人たちが一般に知名度の低い夜間主コースに通っていることもあり、人生に対して主体的で自己を持っている人が多い印象を受けました。この経験や学びはこれからの人生にも多いに役に立つと感じています。
さらに、夜間主コースは経済学部ではありますが、経営学の講義も多く用意されております。経営学は実践社会科学であり、学習内容が具体的で実用的かつ興味深いものでした。私の場合は公認会計士の試験科目の1つに経営学があったため直接的に役に立ちとても有意義でした。しかし、経営学は社会人として働く上で活用できるような考え方や知識を習得できるため、多くの人にとって当事者意識を持つことができ興味深いと感じられるのではないかと思っています。
このように広島大学経済学部夜間主コースは何かに打ち込みたいことがある人やそれが決まっていないがまとまった時間でさまざまな挑戦をしたい人、そして働きながら学びたい人など幅広い人たちにとって理想的な環境だと思います。皆さんのこれからの人生が豊かで実りあるものになることを心から祈っています。
