大住 心桜(2024年12月時点 3年生)

課外活動について

私は現在、大学で「広島大学生協留学生委員会(以下留学生委員会と略します)」と「Smiles Production」という2つの団体に所属しております。2つの団体での活動には奉仕活動でありながら自己成長ができるという共通点をもちます。私は自己成長を第一の目的として各々で活動を行っております。


まず、留学生委員会での活動を紹介します。もともと私は学内の国際交流イベントに参加する機会が多かったのですが、同時に自分の英語の拙さに落ち込むことがあり、「もっとスラスラ話せるようになりたい」と頭を悩ませていました。そんな折に終始英語で進行する留学生委員会のミーティングの様子を見て感激しました。多彩な国籍の学部生から博士課程の学生が1つの部屋で議論する様子には心から平和を感じ、惹きつけられました。そして日本人学生が英語で質疑応答やプレゼンをする姿はまさに自分の理想像と重なりました。「ここで英語力を伸ばしたい」と思い、1年生の夏休み前から活動を始めました。


実際に活動を通して、実践的な英語のスキルは向上したと自負しています。要因は2つあると考えています。1つは2度のリーダー経験です。1年生の後期から1年間はイベントチームで、3年生からはPRに関わるチームでリーダーを務めています。他のメンバーと違って積極的に多くの人とコミュニケーションを取ったり各部署からの報告を行ったりするので、必然的に英語を使う機会が多かったです。もう1つの要因は全国留学生委員会としての経験です。2年生の終わりから1年間、広島大学を代表して他大学の留学生と定期的に交流しました。対面で集まる際は毎回数日に及ぶので、まるで短期留学のようでした。日常会話から会議での発言、活動報告までを行うことで聞き取りやスピーキングのスキルが向上しました。


次にSmiles Productionでの活動紹介をいたします。活動内容を一言で説明するなら「インドの貧困の子どもの支援」です。当団体は広島のNPO法人や企業、インドの現地NGOと協力することで奨学金事業や学校運営、シェルターの運営に間接的に関わっています。


このサークルに入った理由は純粋に「自分らしい生き方への挑戦を!」という団体目標に惹かれたからです。1年生の春休み、アルバイトで貯めた30万円を使って21日間インドで過ごしました。観光地であるタージマハルやインド門はもちろんですが、やはり印象深いのは支援先での活動です。主に学校見学や家庭訪問、インタビュー調査を行いましたが、支援先の子どものほとんどに戸籍がなく、不十分な衣食住の中児童労働を行っている姿を目の当たりにし、衝撃を受けました。しかし、日本の子どもと変わらない純粋さと溌溂さを兼ね備えた笑顔を垣間見ることができました。特に、子どものご両親から泣きながら「子どもに教育を与えてくれてありがとう」と言われた時や、子どもから「学校が好きだ」と言われた時には、当団体が大事にしている「遠くても、確かに」というフレーズの意味を体感しました。現在でも跳ね上がったモチベーションを高くキープしながら活動を続け、最近では企業からの協賛金を獲得したり部署構成を改めたりしています。


最後に、「効用の最大化」という経済用語がありますが、学生生活の効用を最大化する条件は何だと思いますか?私は机上の学習と課外活動を行うことだと思います。学習による知識の積み上げ、課外活動による価値観の創造や成長による自信は大いに私の学生生活を豊かにしてくれていると感じています。長くなりましたが、この紹介文が受験生の皆さんにとって本学での学生生活をイメージする糸口になれば幸いです。
 


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