夜間主コースのすすめ
初めまして。広島大学4年目の佐藤と申します。
突然ですが、皆さんは『夜間主コース』にどのようなイメージをお持ちでしょうか?
僕が高校生の時は、「社会人が多そう」や「大学っぽくなさそう」といったイメージを持っていました。いざ蓋を開けてみると、確かに、昼間働いたのち、大学に来られる社会人の方は多くいらっしゃいます。が、バリバリ大学でした。
今回は夜間に対するイメージの輪郭が、わずかにでもハッキリするようなお話にしましょう。
まずは授業のタイムスケジュールですが、18:00〜21:10の間に1または2コマ授業を取ります。これをほぼ月〜金、そして前期・後期と繰り返すことで必要単位数(120ちょっと)を獲得すると、晴れて卒業となります。しかし必須科目などの条件により、4年で卒業は可能なものの、このペースでは卒業要件を満たす事にそれなりに時間がかかります(1コマ=大抵2単位)。よって大半の夜間学生は昼間の授業も取ることで、必要単位数を埋めていきます。とは言え1年間の獲得単位の上限は決まっているため、多くても昼の授業は週1〜2日で2、3コマといったところでしょう。もちろん、昼の授業を取らない選択もあります。
お気づきの方がいるかもしれません。「夜間学生、めちゃくちゃ自由時間あるぞ」と。
そうなんです。今回お伝えしたかったことはココ。 夜間学生の場合は、日中の明るい時間がほぼ自由時間となります。夜の授業は2コマなので、授業と授業の間、空きコマも存在しません。
この膨大な自由時間をどう使うのかという点が、夜間学生にとってはものすごく重要です。 一例として、僕は日中をアルバイトに充てておりました。 生活費等を稼ぐ目的で始めたものですが、思い返すと他人との関わり方や、身の振り方、メンタルの保ち方など、これらを総称して”生きる力” がそれなりに身についた気がします。
もちろん、友人と飲み歩くことや、サークル活動に顔を出すことも欠かせません。
自分で言うのもアレですが、なんだかんだ充実してますね(笑)
このように、学業をこなしつつも、日中の膨大な自由時間をテトリスのように埋めていくのが夜間主コースの実態だと思っておいてください。
余談となりますが大学生活の花形、サークル活動は昼・夜どちらもございます。夜間学生でも分け隔てなくお好きなサークルに入れますのでご心配なく。もれなく、夜間学生の半分以上は同年代です。ご心配なく。
最後に締めのお話に移りましょう。 僕は、将来の目標などがあやふやなまま大学に入りました。まだまだ人生経験が18年程度でしたので、当然といえば当然かもしれません。そうして4年間の大学生活を過ごしてきたのですが、実際のところ将来目指すべき自分がハッキリしたわけではありません。しかし膨大な日中の自由時間を使うことで、自分の強み・弱みを始めとした、今後の自分を作っていく材料はかき集めることができました。僕としては十分すぎる収穫です。
あり余る自由時間を使うことで、学業のみならず、今後一生付き合っていく”自分”を深く知ることができることこそ、学費などを超えた、夜間主コースの一番のメリットだと私は捉えています。 実際に夜間主コースで4年間過ごした身として、将来の目標がある方・そうでない方にも、夜間学部への受験を、今後を見据えたひとつの選択肢として持っておくことを強くオススメします。
いかがでしたでしょうか?
拙文ではございましたが、皆さんの”分からない事への不安”が少しでも解消されることを切に願います。
