人々の生活を支える未来へ

中国電力株式会社 流通事業本部 中央給電指令所
大西 祐司 さん
広島大学大学院工学研究科 博士課程前期 複雑システム工学専攻
2009年度修了
香川県立高松高等学校 出身
興味のある分野を深く追求する
高校までは幅広く基礎的な知識を学びますが、私はその中で最も興味のある分野ということで広島大学では第二類電気電子工学、大学院では複雑システム工学を専攻しました。大学院時代も含め3年間電力関係の研究に携わりましたが、勉強とはまた違い研究には答えがないため、推論に基づき試行錯誤を繰り返す、だめなら原点に立ち返る。これを成果が出るまで続けます。苦労はしましたが、理論的思考の仕方や未知な事象に挑戦した貴重な経験は仕事にも活きています。
生活インフラを支えるプロとしての使命感
現在私は中国電力の中央給電指令所という部署で、電気の使用量に合わせて発電量をリアルタイムで調整しています。また、安定した品質のよい電気をお客様に供給するためには社会の動きや気象を考慮し、日ごとの需要を予測することも重要です。発電量の調整遅れや予測がうまくできないと多くのお客さまに影響を与えてしまう恐れがあるため、緊張感や責任感も大きいですが、同時にやりがいを感じることができる部署です。瞬時の判断を迫られる時など、まだまだ力不足を痛感することも多く、日々の努力が必要不可欠です。


大学とは自身の可能性を見つけ伸ばす場
広島大学では多くの講義を選択することができるので、入学後自分の進路を見つけていくことも可能です。また、大学生は人生の中で時間に余裕のある時期でもあります。私の場合はその時間で資格取得をしたりアルバイトをしたりしました。サークル等に参加してコミュニケーション能力を磨く、自主的に資格を取るなど、就職活動や就職後を視野に入れ、その時間を有効に活用することをお勧めします。