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第68回広島大学バイオマスイブニングセミナー(第41回広大ACEセミナー)を開催しました

2018年10月25日に第68回広島大学バイオマスイブニングセミナー(第41回広大ACEセミナー)を開催しました。

当日の講演内容

 

司会・解説

広島大学大学院工学研究科

教授 松村 幸彦

「亜臨界水条件下における下水汚泥のガス化特性」

 亜臨界水中のガス化下水汚泥を連続流反応器で調べました。 連続式反応器を使用し、温度を300および350℃で変化させ、滞留時間を5〜30秒間、25MPaの固定圧力で実験しました。 生成ガスの組成に対する温度および時間の影響を調べました。 ガス状生成物は、熱伝導率検出器(TCD)およびフレームイオン化検出器(FID)を備えたガスクロマトグラフ(GC)を用いて分析しました。 H2は、キャリアガスとしてN2を用いたGC-TCDによって検出されました。 HeガスをキャリアガスとするGC-TCDでCO2、COを検出し、HeをキャリアガスとしてGC-FIDによりCH4、C2H4、C2H6を検出しました。 その結果、ガス状の生成物は主としてH2およびCO2を含み、CH4およびC2H4の量は少なく、COは見出されませんでした。 温度は炭素ガスの効率に影響を及ぼしませんでした。

Apip AMRULLAHさん

 

講演

広島大学大学院工学研究科 

D3   Apip AMRULLAH

「合成ガスを経由するリグニンから1,3-ブタジエン合成プロセスのシミュレーションと評価」

 合成ガスを経由するリグニンからの1,3-ブタジエン合成プロセスを3つ提案しました。これらのプロセスは、合成ガスからn-ブテンを合成するルートを含んでおり、(1)直接合成、(2)ジメチルエーテル(DME)経由、(3)メタノール経由、という点で異なります。プロセスシミュレーションにより生成物収率、投入エネルギー、およびプロセスの利益(収支)を算出しました。その結果、DMEを経由するプロセスが最も高い収支が得られました。

花岡 寿明様

 

講演

国立研究開発法人 産業技術総合研究所 機能化学研究部門 バイオベース材料化学グループ

主任研究員 花岡 寿明

お問い合わせ先

中国地域バイオマス利用研究会(広島大学大学院工学研究科機械システム工学専攻内)
TEL:082-424-5762
FAX:082-422-7193
E-mail:bprc*hiroshima-u.ac.jp(注:*は半角@に置き換えてください)


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