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第72回広島大学バイオマスイブニングセミナー(第48回広大ACEセミナー)を開催しました

2019年2月7日に、第72回広島大学バイオマスイブニングセミナー(第48回広大ACEセミナー)を開催しました。

当日の講演内容

松村 幸彦教授

 

司会・解説

広島大学大学院工学研究科

教授 松村 幸彦

「下水汚泥の亜臨界および超臨界水ガス化におけるリンの挙動」

 下水汚泥は最終製品の1つであり、これもまたリン(P)のキャリアであり、廃水処理システムにおけるP回収のための重要な資源を表しています。 本研究では、連続式反応器を用いて、下水汚泥の亜臨界および超臨界水ガス化におけるリンの挙動を調べました。 連続式反応器を使用し、そして実験を種々の温度(300、350、500、および550℃)、滞留時間(5〜30秒)、および25MPaの一定圧力で実施しました。 反応後の液体試料中のリンを定量分析しました。 結果は、有機リン(OP)が超臨界水条件とより短い滞留時間(10秒)の下で無機リン(IP)にほぼ完全に変換されることを示しました。

Apip Amrullahさん

 

講演

広島大学大学院工学研究科

D3   Apip Amrullah

「水熱粉砕が組成変化に与える影響」

 粉砕前処理、水熱前処理は安価で環境に良いバイオエタノール生産の前処理方法として知られています。また、これらの処理を同時に行うことで効果的に前処理を進めることができることが報告されています。しかし,この同時水熱粉砕前処理後に発生する液相に溶解している成分が何由来のものかについて調査した報告はまだありません。そのため、今回の研究の目的を同時水熱粉砕前処理による原料の組成変化に粉砕が与える影響の確認とし、ディスクミルのディスク間距離を0.5 mm、1.5 mmとかえて前処理を行った際に得られた固体試料の実験前と実験後の組成を調べました。その結果、0.5 mm, 1.5 mmどちらの条件でもリグニン、ヘミセルロースが減少しており、液相溶解成分はリグニン由来のものが多いことが示唆されました。また、粉砕の程度が組成に与える影響はほとんど確認されなかったことから、この前処理中では,水熱溶解が主に進んでいる可能性があることがわかりました。

松村 幸彦教授

 

講演

広島大学大学院工学研究科

教授  松村 幸彦

【講習会】 ≪生物化学的変換≫

 エネルギー資源の枯渇が問題視されているなか、太陽エネルギーを使って生物が作り出すバイオマス資源は、再生可能エネルギーとして風力・太陽光などの自然エネルギーとともに注目されています。バイオマスの有効利用には、適切な変換を行って2次エネルギーにする必要があります。バイオマスエネルギーの変換には、1)物理的変換、2)熱化学的変換、3)生物化学的変換の3種類があります。今回のイブニングセミナーでは、バイオマスの生物化学的変換について紹介します。

中島田 豊教授

 

講演

広島大学大学院
先端物質科学研究科  

教授  中島田 豊

お問い合わせ先

中国地域バイオマス利用研究会(広島大学大学院工学研究科機械システム工学専攻内)
TEL:082-424-5762
FAX:082-422-7193
E-mail:bprc*hiroshima-u.ac.jp(注:*は半角@に置き換えてください)


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