学校園長のあいさつ

広島大学附属三原学校園のホームページにようこそ!

広島大学附属三原学校園長の柳澤浩哉と申します。ご挨拶に代えて,本学校園の三つの特徴をご紹介したいと思います。

 

ユニークなカリキュラム

本学校園は一つの敷地内に幼稚園・小学校・中学校を設置したユニークな学校園です。この特色を生かして,12年一貫のカリキュラムを設定し,広い視野に立った計画的な教育を実践しています。本学校園には中学1年・中学2年といった学年がありません。一貫カリキュラムを反映した7年・8年・9年という学年になります。また,教科の枠を越えた教科融合カリキュラムの開発と実践を続けており,この試みは「光輝(かがやき)」という名前の新領域として結実しています。(「光輝(かがやき)」は文部科学省の研究開発学校の指定を受けた事業です。)

 

本学校園の精神

 本学校園に校訓はありませんが,1924年(大正13年)に制定された自伸会信条に目指すべき子ども像が示されています。

一,私たちは私たちの力で伸びていこう

一,私たちは人のためにつくして感謝しよう

一,私たちは私たちのきまりを尊重しよう

現代の感覚では,むしろ当たり前の内容かもしれません。しかし,この信条は今から100年前に作られたものです。この事実に私は感銘を受けました。100年前の日本では個人より,国家や家に価値が置かれていました。自分の可能性を信じて自由に生きることが困難だった時代です。自主独立の精神を謳ったこの信条は,そんな時代の中で制定されたのです。

これを制定した先人の勇気と先見性に,私たちは誇りを持ち,これを引き継ぐ使命を感じています。私たちが掲げている教育目標は,この信条を具体化したものです。

 

学年2クラス

本学校園は小学校・中学校とも各学年2クラスです。規模が小さいから,教師は児童・生徒一人ひとりをしっかり見ることができます。学校や教科の枠を越えた自由度の高いカリキュラムは,教師が一人ひとりをしっかり見ることで本来の効果を発揮しています。

 また,同じ敷地の中で幼児・児童・生徒が日常的に交流することによって,どの年齢であっても,子どもたちは刺激や気づきを得ることができます。

 

本学校園の様々な特色を活かして,幼児・児童・生徒一人ひとりの人間的成長を支援していくことが三原附属学校園の目標です。

 

                       広島大学附属三原学校園長 柳澤浩哉


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