角 惇平(国際協力研究科 開発科学専攻)

内定先:広島市役所
G.ecbo派遣先: Research Institute for Housing and Human Settlements, Min-istry of Public Works (PUSKIM) in Bandung, Indonesia(インドネシア)2019年度派遣
 

この業界を選んだ理由

私の夢である建築という分野で,社会に貢献できるからです。小さな頃テレビで放映されていた「大改造劇的ビフォーアフター」を観て建築家に憧れるようになり,広島大学の建築科に進学しました。広島という地で丹下健三さんが設計された平和記念公園を訪れて,建築が都市や社会に与える影響の大きさに感動しました。その場所に生きる人の思いと社会を繋ぎ,見える化する建築というものをより深く知りたくて,アジア建築都市環境研究室へ進学し,行政としての建築の多様さと重要性を実感しました。この仕事ならやりがいをもって取り組めるというのが,選んだ決め手となりました。

                                【写真提供:広島県】

インターンシップ経験が就職活動に与えた影響

私はPUSKIMと呼ばれるインドネシア政府の住宅研究機関にインターン生としてお世話になりました。現地では都市型密集住宅の空気質の実測を行いました。初めて自らが主体となったのですが,実測をする中での優先順位をあらかじめ決めておくことで,アクシデントをなんとか対処し,実測を成功させることが出来ました。何事にも優先順位を決めておくことの重要性を学び,今後の人生で自分が何をしたいのか考えるきっかけになりました。また実測の中で現地住民の生の声を聴き,行政に対する期待を肌で感じました。こうした体験が,市民の意見がより直接届く市役所という職を選ぶきっかけになりました。

【Pasteur区役所の皆さんと区役所にて】

今後の目標

就職したからといって立ち止まるのではなく,自分のできることには全力で取り組み,新たに学びながら日々自分をアップデートしたいです。そして,仕事を通して人々を笑顔にしたいです。

【村長ご夫婦と村長宅にて】

 後輩へのアドバイス  

最近では日本でも新卒一括採用という仕組みの見直しが進んでいます。とはいえ,出遅れるわけにいかないからと,皆同じタイミングで,なんとなく耳にしたことのある企業へのインターンに参加し,就職先を検討しているのが現状ではないでしょうか。やりたいことで迷っている方こそ,是非,不安や恐怖を少し捨てて,海外インターン(G.ecboプログラム)に参加してみてください。こんな働き方もあるんだと視野が広がりますし,自らが主体となって大きなプロジェクトに取り組むことで自分のやりたいこと,やりたくないことも明確になってゆくと思います。焦らずに挑戦していれば,人生何とかなります(笑)


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