若林香織准教授が台湾国立海洋科技博物館および国立台湾海洋大学と共同研究を行い、台湾でのオオバウチワエビ生産に成功したことが現地の新聞で紹介されました。
オオバウチワエビはインドー西太平洋域の水深50~400mに生息するセミエビ科のエビです。イセエビの近縁種で、味もイセエビに近く、日本・韓国・台湾などで漁獲の対象となっています。養殖にはまだ成功しておらず、資源の枯渇が危惧されています。日本では本種の稚エビ生産に成功し、養殖技術確立に向けて研究が進んでいます。
このたび、広島大学で開発された技術を応用し、台湾国立海洋科技博物館(海科館)および国立台湾海洋大学との共同研究によって台湾でも稚エビの生産に成功しました。海科館産学交流組の江國辰氏は「台湾のオオバウチワエビ生産技術にとって大きな進歩だ」とコメントしています。本技術には汎用性があり、将来はイセエビ類の養殖にも応用できると期待されています。