JoAnne S. Richards 氏による学術講演会 『 Molecular Road Map to Ovulation
(哺乳動物の排卵機構の分子生物学的解析)』を開催いたします。
【演 者】 JoAnne S. Richards氏(ベイラー医科大学 教授)
【日 時】 平成19年11月5日 (月) 15時〜16時
【場 所】 大学院生物圏科学研究科 C314教室
JoAnne S. Richards 教授は、全米のMedical School研究水準ランキングのTop10以内であるBaylor医科大学において,約30年間にわたり卵巣機能解析の第一人者として活躍されています。
これまでの著名な成果としては、今や、炎症反応、免疫反応の分野においてその重要性が認められているプロスタグランジン合成酵素(COX2)を排卵過程の卵胞内から初めて同定したこと、サイクリックAMP (cAMP)のPKA活性化メカニズムの探求などがあります。
最近では、Wntシグナル系の卵巣ガンの抑制・促進制御機構の解析や排卵機構の解析を、マイクロアレイ解析やノックアウトマウスの解析もいち早く取り入れ、多くの成果を発表されてきました。
Baylor医科大学は、Nature誌において「遺伝子変異マウスのデパート」と紹介されるなど、「ノックアウトマウス」の作成、解析に大学をあげて力を入れています。さらに、Baylor医科大学のあるテキサスメディカルセンターは、40以上の医学系研究機関・病院からなる世界最大の医学系研究組織です。
本セミナーでは、Richards教授の最新の研究内容から、Baylor医科大学およびテキサスメディカルセンターの研究サポート体制まで、最先端のトピックスを紹介していただきます。
発表は英語ですが、わかりやすいプレゼンを依頼しています。研究者を目指す大学院生、特にポスドクとして渡米する可能性のある/興味のある博士課程後期学生の皆さんの参加を歓迎します。なお,本セミナーは応用動物科学セミナーとの共催であり、大学院共同セミナーに認められます。
【Selected Publication】
Shimada et al., Mol Endocrinol, 21, 2487-502, 2007; Falender et al., Genes Dev., 19, 794-803, 2005; Robker et al., Proc. Natl. Acad Sci. USA, 97, 4689-94, 2000; Sicinski et al., Nature, 380, 474-7, 1996
【問い合わせ先】
大学院生物圏科学研究科 准教授 島田昌之
TEL:082−424−7899
E-mail:mashimad@hiroshima-u.ac.jp
(@は、半角@に置き換えてください)