島本整准教授らが柿渋のノロウィルス抑制効果を確認しました



島本整准教授と、業務用アルコール除菌剤の製造販売を行なうアルタン(東京都)が、柿渋の成分にノロウィルスを抑制する効果があることを確認しました。柿渋に含まれるタンニンがノロウィルスを抑制するとみられています。



島本准教授は、同社との共同研究において、ノロウィルスに柿渋の抽出成分を入れた溶液をPCR法(遺伝子増幅法)により解析、ノロウィルスの遺伝子が約99%減少したことを検証しました。

ノロウィルスは人間の小腸でのみ増殖するため培養ができず、その代用としてネコカリスウィルスなど別のウィルスで実験・検証されることが多いため、島本准教授は、「PCR法で直接効果を確認できたのは大きい。今後は有効成分を特定したい。」としています。



この渋柿のエキスを含有したエタノール製剤は、同社が外食企業向けにノロウィルス駆除スプレー「アルタンノロエース」として商品化・販売しています。



島本准教授は「安全で手軽な消毒剤として、ノロウィルスによる感染性胃腸炎の治療薬にも応用できるのではないか」としています。



 (この件に関する記事は平成19年12月13日(木)の中国新聞、平成20年1月16日(水)の読売新聞に掲載されました。)


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