島本整教授らが、市販の香辛料に抗生物質が効かない薬剤耐性菌が付着している例があることを、
日本細菌学会(3月12日に名古屋市で開催)において発表しました。
この調査では、市販されている60品目の香辛料を粉末にして液体培地で培養し、増殖した細菌を
分離してDNAを抽出しました。その種類を調べた結果、45品目から計141株の細菌を検出し、うち
9株から抗生物質の耐性遺伝子を検出しました。その中の2株はさまざまな抗生物質が効かない
多剤耐性菌であることがわかりました。
島本教授らは、検出された菌には病原性はないが、加熱せずに食べた場合、体内で薬剤耐性が
広がり、新たな病原性耐性菌の誕生につながっている可能性がある、としています。
(この研究に関しては、3月13日(金)の読売新聞で紹介されました。)